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UPDATE|2019/02/07

乃木坂46 鈴木絢音「スキルと物語を背負ったアイドルの強さ」

2018年1月10日に発売された乃木坂46アンダーベストアルバム『僕だけの君〜Under Super Best〜』



 2018年1月31日、乃木坂46の象徴だった生駒里奈の卒業が発表される。鈴木にとって生駒は同郷(秋田県)の先輩。表だってアピールすることは少なかったが、家族ぐるみで交流しており、生駒は絢音のことを気にかけていた。

 そして、4月22日に日本武道館で行われた生駒里奈卒業ライブ――留学していたAKB48の曲を歌うパートで、生駒が『てもでもの涙』のパートナーに選んだのは鈴木だった。生駒は鈴木の隣に立つことで、アイドルとして必要なピースを伝えようとしたのかもしれない。

「生駒さんは永遠の憧れで、卒業されたいまでも背中を追ってます。仕事への向き合い方だったり、生駒さんが教えてくれたことはたくさんあって、迷った時には言葉を掛けてくれたんです」(『OVERTURE.015』)

 20枚目シングルでアンダーセンターに選ばれた鈴木。この年の5月15日~20日に行われるアンダーライブ中部シリーズを座長として引っ張ることになるのだが、直前の5月9日まで舞台『ナナマル サンバツ』に出演するという厳しいスケジュールでライブに臨むことになった。

 3期生が初めてアンダーライブに合流することで、鈴木は中部シリーズを『新しい世界』につなげるライブと位置付けていた。このライブから和田まあやがリーダーとしてリハーサルの要となり、伊藤かりんがサポート役として3期生の振りをチェックするようになった。座長である鈴木も参加した3期生全員と話すことを「裏目標」にしてコミュニケーションをとるように心がけていた。他に、斎藤ちはるや相楽伊織も3期生に積極的に声をかけていたという。3期生に先輩たちが寄り添うことでアンダーライブを築こうとした。
 アンダーライブ中部シリーズは、前回の流れを汲んだエンタメ色の強い公演で、『春のメロディー』や『ロマンティックいか焼き』(盆踊りver)といった四季を表現するセットリストになっていた。なかでも、鈴木と岩本蓮加が歌った『行くあてのない僕たち』からは、アンダーライブの礎を作り上げた伊藤万理華と井上小百合の魂を受け継ごうという意志を感じさせた。

 その千秋楽である富士市文化会館の公演のアンコールで斎藤ちはると相楽伊織が卒業を発表する。ライブでの卒業発表は珍しいこともあって、メンバーたちは泣き崩れ、会場の空気は凍りついた。卒業する2人が心情を吐露すると、座長の鈴木はその気持ちを受け取り、「それでも前を向かないといけない」という想いで『羽根の記憶』につなげた。人は誰だって自由に飛べるはずだから。

 アンダーライブはどのシリーズも観る者の心に刻まれる公演を行なってきたが、鈴木絢音は座長としてひとつの歴史的公演を作り上げた。

「3期生が入ったアンダーライブの基礎ができたと思うので、次回があれば、新しい挑戦というか、尖ったというか、異質というか、これまでに見たことがないライブを作っていきたいなと。それがアンダーライブだと思うので」「それでよかったものを全体のライブで取り入れることができたら、選抜とアンダーという2つのグループがある意味が活きてくる。これまでの歴史も踏まえて安定しちゃいけないなと思ってます」(『OVERTURE.015』)

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