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UPDATE|2019/02/07

乃木坂46 鈴木絢音「スキルと物語を背負ったアイドルの強さ」

2018年1月10日に発売された乃木坂46アンダーベストアルバム『僕だけの君〜Under Super Best〜』

 21枚目シングルで鈴木はついに選抜に入った。加入から5年以上経っていたが、それが彼女の歩幅なのだ。

 2018年7月6日〜8日に明治神宮球場&秩父宮ラグビー場の2会場同時で行われた6th YEAR BIRTHDAY LIVE(20枚目体制)では、1曲目から鈴木が『自惚れビーチ』で盛り上げる。生駒のセンター曲であった『制服のマネキン』と『君の名は希望』では、もうひとつの会場で歌う齋藤飛鳥に引けを取らない表現力の高さでセンターの矜持を見せた。

 7月21日から始まった「真夏の全国ツアー」地方公演には21枚目の選抜メンバーとして参加。楽曲やメンバー、演出をひとりのメンバーが決める「ジコチュープロデュース」のコーナーで、鈴木が選んだ曲は『Against』だった。生駒センター最後の曲というだけでなく、当時の1期生全員による曲ということもあって、ファンの間で賛否が分かれることも予想されたが、鈴木は向かい風を恐れなかった。

 鈴木絢音版『Against』のメンバーは2期生で堀と渡辺みり愛、『自惚れビーチ』のフロントである樋口日奈と和田まあや。『Against』でのパフォーマンスこそ、鈴木絢音最大の自己主張だった。ステージで踊る鈴木の凛々しい表情からは強い意志を感じた。

「(『Against』について)私は『歌ってほしい』と思ってました。誰かが歌い継いでくれるからこそ、曲に関わった意味があるなって。振り付けもMVもこだわった曲を絢音ちゃんが選んでくれたことがうれしいです」(『OVERTURE archives』生駒里奈インタビュー)

 22枚目シングルの選抜発表で「鈴木絢音」の名前は呼ばれなかった。彼女のブログには「いただいたチャンスを掴むことも、2期生に選抜のバトンを繋ぐことも出来ませんでした」という悲痛な言葉は綴られた。そのブログのタイトルは「礎」だった。2018年の秋は、舞台『けものフレンズ2』に力を注ぐことになる。

 12月19日、20日の関東シリーズ(武蔵野森総合スポーツプラザ)、鈴木絢音がアンダーライブに帰ってきた。もはや定番曲になった『自惚れビーチ』の前には、何かを振り切るように「武蔵野の森! 行くぞ~‼」と叫び煽る。終盤、シンプルなステージに照明が作り出した極上のライブ空間で、鈴木は自身の野性を解放して激情あふれるダンスをノンストップで見せつけた。

 2018年の鈴木絢音は、5年間の伏線を回収するようなドラマチックな1年を過ごした。だが、そのドラマは始まったばかりだ。スキルと物語を背負ったアイドルは強いはずだから。

 2019年の鈴木絢音。1月10日から舞台『GIRLS REVUE』に伊藤純奈、樋口日奈、能條愛未とともに出演。実力派のメンバーに囲まれながら自分と向き合った。5月には舞台『ナナマル サンバツ』の第2弾が決まった。この舞台には3期生の吉田綾乃クリスティー、向井葉月、阪口珠美も出演する。鈴木が後輩に新しい道を切り拓いたのだ。

 アンダーライブの熱さと乃木坂46の品格を体現している鈴木絢音。これからの彼女に期待を寄せても「損させない」はずだ。




鈴木絢音(すずき・あやね) 1999年3月5日生まれ、秋田県出身。O型。ニックネームは「あーちゃん」「絢音ちゃん」。2期生。2013年3月28日乃木坂46 2期生オーディションに合格。アンダー曲『自惚れビーチ』『新しい世界』でセンターを務める。2018年21thシングル『ジコチューで行こう!』で初選抜。

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