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UPDATE|2019/02/14

「アイドル」が世界を席巻する日 AKB48グループの海外展開を考える



「BNK48」は、この1年の海外姉妹グループの勢いの象徴となった。

彼女たちの人気を不動のものとしたのは、2017年12月に発売された2ndシングル『Koisuru Fortune Cookie』(『恋するフォーチュンクッキー』)の存在だ。ポップなサウンドとキャッチーなダンスで、発売直後から老若男女を巻き込み爆発的なバズを起こす。その勢いはとどまることを知らず、2018年4月にはオフィシャルMVのYouTube 再生数がなんと1億回を突破という偉業を達成。その勢いを象徴するように初のコンサート「STARTO」は、チケット即完、5000人収容の会場が連日超満員と、これまでの活動が見事実を結んだ形となった。

BNK48旋風は市民だけでなく、タイ王族まで巻き込む。さる5月、若者向け音楽ライブにゲストとして登場したウボンラット女王が、壇上で『恋チュン』を披露したのだ! 国民はおろか王族をも巻き込む熱量、まさにBNK48が文字通り「国民的アイドル」になったことを証明した瞬間であった。

タイ国内だけでない、日本でもBNK48の存在は大きな爪痕を残す。世界選抜総選挙ではBNK48から10名が参加。本開票でエース格のミュージックが72位、キャプテンのチャープランが39位にランクインと、海外出身メンバー初の快挙を達成。2018年8月4日には「TOKYO IDOL FESTIVAL2018」に出演。チャープラン、ミュージック、2017年7月にAKB48から完全移籍を果たした伊豆田莉奈を含む6人がお台場の地に降り立ち、大いに盛り上げた。日本のファンたちも彼女たちの勢いを肌身で感じたはずだ。

現在メンバーたちは、本国でCM、テレビ、映画に引っ張りだこの状況だ。2019年1月26日にはBNK48にとって初の総選挙イベントを、タイ最大のイベントホールで開催。今やタイを飛び出し「世界のBNK48」へと羽ばたこうとしている。

CREDIT

文/田口俊輔


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