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UPDATE|2019/02/20

安田大サーカス クロちゃん 苦しくてもアイドルを応援するワケ

『水曜日のダウンタウン』(TBS)でネタにされたり炎上したりと、今一番”バズってる”芸人、クロちゃん。大のアイドル好きとして多忙な中、足繁く現場に通う信頼できるオタクの一面も持ち、2月28日発売の『月刊ENTAME』4月号から語りおろし連載「アイドルと僕」をスタートする。その連載開始前に改めて、クロちゃんが2019年のライブアイドルシーンをどう見ているかを聞いた。


──最近の活躍はすごいですよね。アイドルを追う時間はあります?

クロ そこはなんとか。ありがたいことに僕の場合、アイドル系の仕事もさせていただいているので。ただ、正直言って現場に足を運ぶ回数は減ってますよね。以前は年間100本ライブを観ていましたけど、そこまではさすがに無理かな……。

──しかし、ここまで炎上芸人として世間からのバッシングにさらされると(笑)、現場で「来るなよ!」みたいに言われることもあるのでは!?

クロ 特にそれはないですね。アイドルのステージでブーイングを浴びることはあるけど、こっちとしては「どうしたんですか? いいねボタンを押し間違えちゃった?」ってキョトンとするような感覚なので。

──すごいのは、誰も知らないようなマニアックなアイドルまで幅広く応援していることです。

クロ 僕、最初に好きになったアイドルがAKB48という王道中の王道だったんですよ。そのあとでSUPER☆GiRLSにもハマったけど、そこには48グループにない良さがあったんですね。そして、こうも思いました。AKB48だけを追っかけていたら、AKB48の本当の良さに気づかないなって。だって他と比較していないわけですから。ライブアイドルを観ていると、メジャーなグループでは考えられないような新鮮な発見があるけど、同時にAKB48やSKE48の素晴らしさを再発見することもあるんです。

──外国に行って日本のよさに気づく、みたいな。

クロ そういうことです。この『月刊エンタメ』を読んでいる人は推しのアイドルがいると思うんですけど、ぜひDDの心を持ってほしいんですよね。絶対そっちの方が応援していて楽しいはずですし。

──ズバリご自身の好みのタイプは?

クロ う~ん、どうなんだろうな……。僕、女性として本当に好きなタイプはギャルなんです。だけど、アイドルに求めているのはそこじゃなくて。やっぱりアイドルって頑張っている姿を応援する文化なんです。歌やダンスが拙い子が上手になっていくと、追い続けてよかったという気になりますし。アイドルに対して恋愛的な感情を持つのは、ちょっと違うんじゃないかと思うんですよ。

──風俗で指名したり、AVを借りるときとは違う視点になるという意見は確かに多いですね。

クロ そうそう。少なくても僕の場合、アイドルを性的な目線では一切見ていないです。よこしまな気持ちでいたら、素直に応援できなくなるだろうし。やっぱり秋元康先生が、初期AKB48で「アイドルは恋愛禁止」ってはっきりと提示したじゃないですか。あれが大きかったと思うんですよね。「そういうものか」って僕は素直に受け入れたタイプなので。世間からはクズだって散々言われている僕がアイドル関係の仕事をやれているのも、結局、ガチ恋的な発想がゼロだからだと思います。

──相手が芸人さんであっても、アイドルが若い男と共演するというだけで拒絶反応を示すファンは多いです。

クロ その拒絶反応、すごくよく分かるんです。生演奏で歌うとなったら、「バックバンドのメンバーと裏で繋がったりしないか!?」って心配したりとか。ここは本当に気を遣うところなんです。芸人の中でも、たとえばバイきんぐ・小峠(英二)さんとか、僕なんかはまだマシだと思うんですよね(笑)。もっと見た目がカッコよかったりすると、完全にやっかみの対象になりますから。

──「そんなことない」と言いたいですけど、アイドルと芸人が結婚した例も過去にありますしね。

クロ そう。だからファンの人が心配するのもよく分かる。そう考えると、僕みたいにブーイングを浴びているくらいが結果的にちょうどいいのかもしれないなって。
CREDIT

取材・文/小野田衛


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