──6月には選抜総選挙や2ndシングルリリースの発表、劇場船の名称も決まって……。
甲斐 6月は特に濃かったです!
今村 総選挙ではSTU48から初めて(岡田)奈々さん以外のメンバーがランクインしたんですよ。私は「総選挙なんて夢の夢」って思っていたのに、周りのメンバーはもう夢じゃなく現実として頑張っているんだって感じました。
門脇 自分ももっと頑張らなきゃ、ってこのとき強く思いましたね。
──総選挙は意識の転機となったわけですね。
今村 グループとしては、7月から始まった出張公演を通してメンバーの絆が深まった気がします。
甲斐 団結力が強まったよね。それまで「個人がそれぞれ頑張る」という感じだったのが、出張公演あたりから「みんなでやらなきゃダメだよね」という思いが強くなりました。
今村 メンバー同士がお互い指摘し合えるようになって、グループとしての意識を強く持つようになったのが去年の夏ですね。
──夏には豪雨災害があり、2ndシングルリリースや船上劇場のオープンも延期になりました。
今村 そうですね……豪雨によって活動に影響が出てしまうメンバーもいて、確かに大変でした。
──そんな中でも決して後ろ向きにならず、出張公演や夏フェス出演、チャリティーコンサートなど精力的に活動をしていた印象がありますが。
今村 それはやっぱり、みんなライブが好きなので! さらに10月からは5つのユニットに分かれて活動する〝課外活動〟も始まったんですけど、セットリストに自分たちがやりたい曲を入れた公演を行うので、毎回毎回すごく楽しみなんですよ。
──そして秋から年末にかけて、みなさんにとって、すごくうれしい出来事がありましたね?
門脇 レコード大賞新人賞をいただきました! これは本当にうれしかったです!
今村 新人賞はどの48グループも46さんも取ったことがないと聞いてびっくりしました! 『ベストヒット歌謡祭』(日本テレビ系)直後に受賞の話を聞いて、信じられないことが立て続けに起こった感じでした。
──その『ベストヒット歌謡祭』では、今村さんと門脇さんがオーディションを勝ち抜いて最前列で『NO WAY MAN』を歌唱しました。相当緊張したのでは?
門脇 はい。AKB48の選抜メンバーさんの前で踊るということだったので……!
今村 私はあまり緊張しなかったなぁ。選抜メンバーさんの後ろ姿を見ながら踊っていたらヤバかったと思うんですけど、前に誰もいなかったのが逆に良かったと言うか(笑)。とにかくがむしゃらに踊りました。これをきっかけに興味を持ってくださったり、「STU48ってすごいんだね」と言ってくださる方が多かったのがうれしかったですね。
──そして年が明け、2ndシングル『風を待つ』がリリース(2月13日)されました!
今村 前作の『暗闇』とは違った爽やかな曲調で、でも『暗闇』と似ている歌詞もあるんですよ。
甲斐 なので、『暗闇』と話がつながっているのかなと考えながら歌詞を読んでも面白いと思います。
──甲斐さんは今作が初のシングル表題曲選抜入りですね。
甲斐 それまでSTU48のMV撮影はずっと晴れだったんです。でも私は雨女なので、(初選抜入りが決まった昨年の)6月からずっと雨の心配をしていました(笑)。「撮影日に雨が降ったら心愛のせいやで」とマネージャーさんに言われたりもしていたんですけど、MV撮影の日は本当に雨が降りました。