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UPDATE|2022/09/19

引きこもりからインスタグラビアの女王へ、似鳥沙也加の現在地「誰かのためになら頑張れる」

撮影/coto

インスタグラムのフォロワー数は100万人を超え、「インスタグラビアの女王」と称される似鳥沙也加。9月28日にファン待望の1st写真集『Ribbon』(KADOKAWA)を発売する彼女だが、グラビアを始めてからの変化、ファンへの思い、そして将来の夢を聞いた。

【写真】インスタグラビアの女王・似鳥沙也加の撮り下ろしカット【10点】

SNSが絶大な影響力を持つ今では、そこでの成功をきっかけにのし上がろうとするタレントは増えたが、似鳥は彼らとは一線を画している。インスタを始めたのは自己顕示欲ではなく、人とのつながりを求めたからだった。

10歳のときに福岡の学校に転校するもなじめず、やがて保健室登校になる。状況は変わらず、高校に入学するも1年生で中退する。その後はさまざまなアルバイトを転々とするも、やがて引きこもってしまう。だが、大好きなバンド「UVERworld」のライブに行った後、誰かに思いを共有したくて始めたのがインスタグラムだった。

もともとグラビアアイドルを見るのが好きだった似鳥は、そのインスタグラムでグラビア風の自撮り写真「インスタグラビア」を投稿し始め、一気に注目を集め、今に至る。

絵に描いたようなSNS時代のシンデレラストーリー。ただ、似鳥はそもそも芸能人になろうと思ったことがない。

「芸能界に憧れてやってきた感じではないんです。本当にインスタの写真が好きで、続けていたら、雑誌に出させていただけた。グラビアが好きでここまでやってきた感じなので、じゃあ芸能界で今後どうするというのは、正直ないんです」

テレビ番組などでグラビアアイドルと紹介されるが、そこもしっくりきていない。

「私、グラビアアイドルなのかなって。タレントでもないし、ザ・グラビアアイドルの感じでもない気がしていて。じゃあ何って説明したらいいんだろう。何だと思いますか?」

もともと極度の人見知りで、その性格はメディアへの露出機会が増えても変わっていない。クールな美貌とは似合わぬ、かわいらしくボリュームの小さな声で話す姿からは不器用さと一生懸命さがのぞく。

今では舞台やバラエティー番組など、グラビア以外の仕事も少しずつ挑戦しているが、そこにはいつも大きな苦労があるという。

「私はインスタライブをするのにも、お腹が痛くなるほど緊張します。どんな仕事でも前日から緊張しているので、仕事前はいつもドキドキです。ファンの方に会うイベントをする前は、前日寝られなかったこともあります」

似鳥が活動の中で大事にしているのがファンだ。ファンクラブのブログでは「みんながいてくれるから明日も、1日、明後日も、明明後日も頑張れるよ」など、たびたびファンへの感謝が語られる。引きこもりで何者でもなかった自分を、認めてくれたのはファンの存在だからだ。
AUTHOR

徳重 龍徳


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