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UPDATE|2019/02/27

「デビューも卒業もゴールじゃない」宮本佳林にアイドルの極意を聞く【浅倉樹々 小野田紗栞】

小野田紗栞 宮本佳林 浅倉樹々



──宮本さん自身も、卒業後のことを考えることはある?

宮本 考えますね。だけど自分がどう考えていても、周りの方の協力がないと実際は何もできないですから。周りの方に納得していただけるような実力を、今はつけなきゃいけないんだと考えています。

小野田 これは仮の話ですけど、つばきのメンバーが誰か卒業するっていうことになったら、私は一度止めると思います。「何で? 私は残ってほしいんだけど」って。だけど、つばきの9人は一度決めたらそこに突き進むタイプが多いので、最終的には本人の意思を尊重することになるでしょうね。

──宮崎由加さんと梁川奈々美さんも慰留したりしました?

宮本 リーダー(宮崎)に関しては特に驚きもしなかったんですよ。(初期メンバーの)5人は20歳を超えているし、ずっと一緒にいる中で卒業の話も自然にするようになっていましたから。梁川奈々美ちゃんに関しては、リーダーやサブリーダー(金澤朋子)も含め、みんな止めに入っていましたね。だけど私は、それ(卒業)もありなんじゃないかと思ったんです。本人の意志も固そうだったので。たとえ本人が決めたことであっても、「それは違うんじゃないの?」と思ったら私はそう伝えますよ。でも、今回の卒業はそういう感じでもなかったから。

──他に相談はありますか?

浅倉 個性について、つばきファクトリー全体としては、ようやく何となくチームカラーができてきたと思うんです。だけど私自身、どういうキャラでいけばいいのかいまだに悩んでいて……。ファンじゃない一般の人からしたら、どんなメンバーなのか何も分からないと思うんですよ。私は賢く見られたいんですけど……。

小野田 私でも知らないくらいだから、そりゃ世間には伝わらないよ(笑)。

宮本 キャラとか言っても、決め台詞を無理やり作ったりするのも私は違うと思うけどな。あとで自分が苦しくなるだろうし。

小野田 Juice=Juiceさんは、どうやって今みたいなチームカラーを作っていったんですか?

宮本 私たちも「Juice=Juiceといえば何?」と聞かれても何も出てこないような時期が長く続いていたからなぁ。でも、ひたすらライブをやり続けたことは大きかったかも。そこで「私は、こう歌いたい」とかって自分の色が出てきたからね。

浅倉 確かにJuice=Juiceさんは、歌い方1つとってもメンバー全員が違いますもんね。

宮本 ただ、つばきファクトリーの魅力は振りが揃っていたりするところにもあるとは思うけど。切ない曲を情感たっぷりに激しく歌うのではなく、16~17歳くらいの女の子が少しあまのじゃくになっちゃうような感じを残しつつ、それでもまっすぐ前を向いて歌っている感じ。みんなが自分の個性を探しながらもがいているのとか、観ている私にもすごく伝わってくるんだ。そのがむしゃらさは、今のつばきファクトリーしか出せない魅力なんだと思う。

小野田 すごい! 私たちよりもつばきファクトリーの魅力を分析している(笑)。

宮本 だから今日はいろいろおせっかいなことを言っちゃったかもだけど、基本は今のままで進んでほしいというのが私からの希望。余計なアドバイスで今のバランスが崩れたら、申し訳なさすぎる(笑)。頼りない先輩で申し訳ないけど、相談に乗ることくらいはできるから、これからも仲よくしてね。

浅倉・小野田 こちらこそ今後もよろしくお願いします!


あさくら・きき
2000年9月3日生まれ、千葉県出身。AB型。つばきファクトリー。ニックネームは「ききちゃん」。

おのだ・さおり
2001年12月17日生まれ、静岡県出身。O型。つばきファクトリー。ニックネームは「さおりん」。

みやもと・かりん
1998年12月1日生まれ、千葉県出身。O型。Juice=Juice。ニックネームは「カリン」。


つばきファクトリー
つばきファクトリーニューシングル
『三回目のデート神話/ふわり、恋時計』
2月27日(水)発売
CREDIT

撮影/高橋定敬 取材・文/小野田衛


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