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UPDATE|2022/09/27

6年ぶり映画主演・小出恵介、芸能活動復帰への道「思い切って何かを変えないと…アメリカへ留学」

小出恵介 撮影/松山勇樹

『パッチギ』(05)、『僕の彼女はサイボーグ』(08)など、映画・ドラマ・舞台に多数出演、順調に実力派俳優としての地位を築いてきた小出恵介。しかし2017年に報道された不祥事をきっかけに芸能活動を休止した。その翌年からニューヨークに渡って語学と演技を学び、2020年に帰国して芸能活動を再開。今年9月30日公開の映画『Bridal, my Song』では、復帰後初の主演を務めている。活動休止から、芸能活動復帰までの道のりを振り返ってもらった。

【写真】6年ぶりに映画の主演に抜擢された小出恵介の撮り下ろしカット【16点】

デビュー以来、在籍していたアミューズとの専属契約が終了したのが2018年6月。その4か月後の2018年10月、就労ビザを取得してニューヨークに渡った。

「もともとアメリカに留学したかったという夢もありましたが、思い切って何かを変えないといけないという気持ちも強かったです。当時34歳で、年齢的にもギリギリだなと思いました。40歳を過ぎてから、語学を習得したり、海外でエンタメ業界を目指したりするのは、精神的にも体力的にもハードルが高いですからね」

もともと英語力があった訳ではなかった。学生時代に学んだ英語も忘れており、ほぼゼロからのスタートだった。

「語学学校は一番下のクラスから始まりました。それでも最初は学業に専念していたので、徐々に英語を習得することができました。その後、知り合いの紹介で現地のエージェントに登録させていただいて、オーディションを受け始めました。当時は日本で芸能復帰できるかも分からない状況で、ずっとアメリカで活動していく選択肢も考えていました」

それまで数多くの映画・ドラマ・舞台に出演して、数多くの作品で主演も務めてきただけに、俳優としてのキャリアをリセットする葛藤もあった。

「ゼロから始めることへの不安もありましたが、同時に気持ちよさみたいなものもあって。誰にも認識されていないからこそ、むちゃくちゃ自由でしたし、どんなキャラでも構築していけるという面白さがありました。演技面でも、いろいろな発見がありました。やっぱりアメリカのコミュニケーション力はすごくて、日常会話がドラマみたいというか、喜怒哀楽がはっきりしていて、そのスピード感、エネルギー量、感情表現の緩急などは、かなりの影響を受けました」

AUTHOR

猪口 貴裕


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