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UPDATE|2019/03/28

ポスト安倍に急浮上 加藤勝信 総務会長ってどんな人?[19歳 井上咲楽の政治家対談]

加藤勝信 井上咲楽



井上 総裁選の後から、加藤さんが“ポスト安倍”としてメディアに取り上げられました。それに対してはどういうお気持ちですか?

加藤 総務会長になったこともあってそう言っていただけているのだと思います。政治家ですから、注目していただくのはありがたいですよ。ですが、まずは与えられた仕事をこなし、実績を1つずつ積み上げていくことが大事だと思っています。

井上 私は総裁選のときにいろんな討論会に行き、安倍さんの憲法改正に対する熱を強く感じました。三選が決まり、秋くらいには動き出すのかも、と思っていたのですが……。

加藤 安倍総理の強い思いもありますが、自民党としても憲法を変えていくべきだと思っています。憲法改正をするためには、最終的に国会での発議を経て、国民投票を行うという流れになるわけで、国民の皆さんの意識、理解が非常に重要になってきます。なので、井上さんが総理の発言から憲法改正について関心を持ち、強く受け止めてくれたのはありがたいことです。

井上 総務会長として、党の中で意見をまとめあげるのは大変ですか?

加藤 そうですね。自民党の中の議論は、通常3段階になっています。まず政務調査会の各部会で分野別に議論をし、政調審議会にはかり、さらに総務会で最終的に審議していく。この各段階で本当に同じ政党なのかと思うくらいのさまざまな視点から議論を重ねるんです。けれどそうやって、難産ながら意見をまとめあげ、1つの形にしていくのが自民党らしいところだと思います。

井上 強さですね。

加藤 むしろ最初から同じ意見に集約されることはまずないです。各々の思いを吸収し、議論し、時には妥協しながら最後は1つの到達点に達していく。国会に提出されたときには党として賛成し、成立させていく。このプロセスを積み重ねてきた歴史への信頼が、自民党への支持の理由の1つだと思います。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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