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UPDATE|2019/04/10

人気声優・上坂すみれがストリートファッションに着替えたら?

『OVERTURE』018号より

先月発売の季刊ムック『OVERTURE』で連載がスタートした「上坂すみれの服飾ペレストロイカ」。声優・上坂すみれが未知のファッションアイテムに挑戦する連載。普段はロリータファッションに身を包む上坂が1回目に挑戦したのはフード付きのスウェットシャツ、フーディー。今回は誌面に入り切らなかったインタビューを、大幅に加筆してwebオリジナル版としてお届けします。



──上坂さんのファッションに革命を起こせたらという願望を込めて、チャレンジしていただく企画の記念すべき初回アイテムは「フーディー」です! 今回挑戦してみていかがでしたか?

上坂 ははーん、なるほど。事務所の方から「ファッションの撮影がある」という情報のみを得て、本日この場所へ赴いたのですが、どうりで私が普段なら着ないお洋服ばかりだなと思っていたところでした。というかフーディーって言葉自体、とても耳慣れないです。フードが付いていたらフーディーですか?

──そうですね。インターネットで調べたところによると、フードが付いているアウター(防寒着)をパーカー、フードが付いているスウェットシャツをフーディーと定義するそうです。ただ、日本ではフードが付いているトップス全般をパーカーと呼んでいて、最近になってストリートファッションブランドを中心にフーディーと呼ぶようになって来ているように感じます。

上坂 ふむふむ。結局ふわっとした定義ということがよくわかりました。ただ、私が所有しているフードが付いているお洋服って、『ムー』のグッズや、メガドライブのプリントに惹かれて買ったものであったり、いくつか柄で惹かれて買ったものはありますが、決して普段着の位置付けではなく、ライブのリハなどで着るくらいなんです。だから、街でフーディーを着ている人を見ると「すごい、フードだ」って思うし、「前髪を気にしない人なんだな」って。

──前髪ですか。

上坂 はい。だってフードをかぶったら前髪が崩れちゃうじゃないですか。だから私のようにぱっつん前髪の人はフード被らないでしょうし、そもそもロリータブランドにフードの付いているアイテムって見たことがないですし……。私はロリータ文化の中で生きているので、フードが付いているお洋服を着ている人とは仲良くなれないな、みたいな気持ちがあります。フーディー1枚で生きていけるなら苦労しないよ、みたいな。

──たしかに……。

上坂 ロリータを愛好する者がもし頭になにかを被るとしたらボンネットやヘッドドレスです。それに、何らかの物から頭を守りたいならフリルたっぷりの日傘をさすと思うのです。だから撮影中にフードを被ってと指示を受けた時は、正直うろたえましたし、私が被ることで、このおしゃれなフーディーが害虫駆除の方や消防士さんに見えてしまわないよう細心の注意を払いました。あとは六本木などでワイヤレスイヤホンをしながらスケボーでゴーッて街中を滑走している方もフードをかぶってらっしゃる印象があります。

──ストリート系ってことですね。

上坂 はい……。ストリート系の定義は不明ですが、イメージの中のラッパーの方って、フードを深く被っている印象で。ラッパーとロリータ、友情を育める雰囲気が一切ありません……。というか、そもそも私の人生において、フードを被っている方と接触したことがないかもしれません。
CREDIT

取材・文/SANGO 撮影/MELON


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