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UPDATE|2019/03/31

つんく♂がモーニング娘。メンバーに見せた「新しい卒業の形」

モーニング娘。と山一證券、モーニング娘。と小泉構造改革、モーニング娘。とミレニアム問題……。ニッポンの失われた20年の裏には常にモーニング娘。の姿があった! アイドルは時代の鏡、その鏡を通して見たニッポンとモーニング娘。の20年を、『SMAPと、とあるファンの物語 -あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど-』の著書もある人気ブロガーが丹念に紐解く。『月刊エンタメ』の人気連載を出張公開。8回目は2004年のお話。


小渕恵三が「平成」の文字を掲けげてから16年が経った2004年。この年は「自衛隊イラク派遣」(1月)、「皇太子の人格否定発言」(5月)、「性同一性障害特例法の施行」(7月)と、後に日本の歴史に深く刻まれるニュースが相次いで報じられた。

またその時代の節目の波は社会問題だけにとどまらず、同じ2004年、長年人気を誇り、不沈のように思われていた国民的コンテンツにもその存続に大きく影響する話題となって一斉に押し寄せる。近鉄球団の消滅に端を発した「プロ野球再編問題」(6月)、そして年末に判明した「平成初のミリオンセラーシングルなし」(11月)というトピックスである。

これらの出来事に共通していたのは、前時代では常識として根付いていた価値観が、情報化社会の到来により少しずつ崩れ始めたタイミングで表面化したこと。そしてその崩壊にシンクロして、ニュースに対する世間の風向きもまた、それまでと明らかに違っていたということであ る。

結果的にここが平成31年間の折り返し地点になっていたという事実も考えると、ここに時代の変わり目となるニュースが集中したのは、どこか必然だったような気さえしてくる。

そして振り返ればこの年、実は平成前半に生まれたモーニング娘。にもちょうど大きなターニングポイントが訪れようとしていた。2004年、グループの結成メンバーである安倍なつみと飯田圭織を筆頭に、いわゆる黄金期を支えた計5人のメンバーが、相次いで卒業を発表したのだ。
AUTHOR

乗田 綾子

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