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UPDATE|2022/11/25

『39歳』ヨン・ウジンが“ロマンス職人”の異名を語る「40歳目前、年齢に合わせた愛の形を出したい」

『夜明けの詩』(c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved

日本でも人気の高い韓国俳優ヨン・ウジンが主演する映画『夜明けの詩』が、11月25日(金)に全国で公開される。韓国版の『ジョゼと虎と魚たち』が話題となったキム・ジョングァン監督の最新作となる本作は、冬のソウルを舞台にしたヒーリングストーリー。心に深い葛藤を抱える主人公、小説家のチャンソクを演じるヨン・ウジンに作品について、また40代を目前にした今の心境など話を聞いた。

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韓国では2021年3月に公開された本作『夜明けの詩』。生と死、時間、記憶という深遠なテーマを描きつつも、心に寄り添う癒しの物語として話題となった作品だ。日本での公開にあたり、ヨン・ウジンも「一人で寂しい思いをしている人の慰めになる作品」だと語る。

「今、喪失を感じながら生きている人たちがとても多いと感じています。空虚感や寂しさのなかで、癒しを求めている人がたくさんいる時代なのかなと。韓国では昨年、新型コロナウイルス感染症の影響が一番ひどかったときに公開され、僕もそのときに初めてこの映画を観たんですが、皆さんの気持ちを柔らかくほぐしてあげられるような映画になっているなと思いました。僕自身もこの映画に慰められましたし、日本でも癒されたいと思っている人に観ていただきたいです」

本作でヨン・ウジンが演じるのは、あることをきっかけに心を閉ざし、7年ぶりにイギリスからソウルに帰ってくる小説家チャンソク。同じように苦悩を抱えながらも人生を歩み続ける人々との出会いと別れから、自分自身と向き合うようになっていくチャンソクの姿が幻想的な世界観のなかで描かれていく。

「夕暮れの公園で、編集者の後輩と一緒にタバコを吸うシーンが好きですね。会話を続けながら、どんどん日が暮れて最終的には二人の顔が見えなくなるほどの暗さのなか、タバコの火だけが赤く燃えている。そのわずかな火の明かりというのが、ある意味“希望”なのかなと。暗闇のなかでも、そういった小さな希望を目指してみるのが大事なんだと、それがあのシーンには集約されているし、この映画の伝えたいことなのかなと思います」


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