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UPDATE|2019/04/13

少年院出身アイドル・戦慄かなのの世界一可愛い妹に聞く「壮絶な過去」アナザーストーリー

頓知気さきな 撮影/佐賀章広



──圧倒的知名度を誇る戦慄さんと、駆け出しで無名の自分。その格差については、どう捉えているんですか? 「ラッキー」? それとも「悔しい」?

頓知気 「姉は姉、自分は自分」というのが基本的な考え方としてあるんです。家族だからといって、無理して比べる必要もないと思いますし。お姉ちゃんが人気だから肩身が狭いとか、そういうことは感じないですね。……ただ、焦りみたいなものは若干あるかもしれない。

──焦り?

頓知気 お姉ちゃんはfemme fataleというユニットを世に出したいって真剣に考えているんです。姉のファンがいて、妹のファンもいて、その相乗効果があるからこそ2人で活動する意味があるわけじゃないですか。現状だと集客的に私がお姉ちゃんに寄りかかりっきりだから、「もっとあなたも新規のファンを獲得しなさい!」というプレッシャーがすごくて(苦笑)。

──無言のプレッシャーが(笑)。

頓知気 いや、はっきりと口で言われています(笑)。「もっとSNS更新、頑張りなよ」とか。だけど結構そこは悪循環でもあって、姉のSNSチェックが本当に厳しいから私の更新が滞るっていう面もあるんですね。私、昔はSNSとかすごく更新するほうだったんです。その調子で「〇〇を食べました」「××に行きました」みたいに、いかにもTwitterっぽいことをツイートしていたんですけど。そうしたら、「こういうのマジ要らないから」ってダメ出しされちゃって。

──戦慄さんのアイドル頭は尋常じゃなく切れますからね。

頓知気 そうなんですよ。「これ、ファンのニーズを汲んでないから。わけわからないツイートしないで」とか言われちゃう(苦笑)。そういうことを言われるたびに、私もアワワワワ……ってなっちゃうんですよね。実は今もツイートするとき、お姉ちゃんに文章と写真を見せて添削してもらうんです。「こうしたほうが面白い」とか勝手に変えられて、ようやくアップされるんですけど。

──それも愛情だと思いますよ。姉としては、少しでも妹をアピールしたいはずですし。

頓知気 それは間違いないです。かなり必死で売り込んでくれていますから。以前、私がテレビやネットの番組に出演させてもらったのも姉の全面プッシュがあったからですし。「2019年に流行るもの」というお題でお姉ちゃんが番組に出たときなんて、「今年は私の妹が流行ります!」って私をスタジオに連れてきたんです。さすがに展開が強引すぎるんじゃないかと思いましたけど……愛は感じますね。プレッシャーも同時に感じますけど(笑)。

CREDIT

文/小野田衛 撮影/佐賀章広


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