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UPDATE|2019/04/13

少年院出身アイドル・戦慄かなのの世界一可愛い妹に聞く「壮絶な過去」アナザーストーリー

頓知気さきな 撮影/佐賀章広



──学校生活はどんな生徒でしたか?

頓知気 地味だった気がします。友達もあまりいなかったですし。とにかくアニメとかアイドルが好きで、コスプレイヤーさんを追っかけにコミケへ行くような感じでしたから。なるべく学校ではそういう面を出さないようにしていたけど、しょせん陰キャは陰キャというか(笑)。学校は結構イケイケのギャルや髪の毛を立てているような男子が多い感じだったので、オタクで美術部という時点で陰キャ扱いは免れないですよね。

──でも、それだけの容姿を持っていたら周りが放っておかないのでは? 同年代の男には興味がなかった?

頓知気 私、男とか女とかジェンダーで分けること自体、あまり好きじゃないくらいなんです。そもそも「男らしい」とか「女らしい」って、なんなんですかね? 「男だから女を好きになって当然」っていう考え方も私はどうかと思いますし。

──ディープだけど非常に興味深い話です。

頓知気 アイドルに対しても似たようなものがあって、たとえば女の子が乃木坂46に憧れるような感覚とは違うんですよね。もっと男の目線で女性アイドルを見つめているというか。男として女性アイドルを見ているわけだから、「自分もアイドルになりたい」とは当然思いませんよね。

──なるほど。頓知気さんはかなり本格的な油絵を描いていますけど、美術への関心も小さい頃から?

頓知気 絵を描くのは幼稚園の頃から大好きでした。周りから褒められることも多かったから、お母さんも「あなたは美大に進みなさい」みたいに言うことが多かったです。だから当然のように中高と美術部だったし、自分としてもそっちの道に進むんだろうなと思っていたんですけどね。私は油絵が専攻だったから、専門の予備校に週6ペースで通い、そこで絵を描きまくっていましたし。だけど、ちょっと親族の間で問題が起こりまして……。

──何があったんですか?

頓知気 これは他の親族も巻き込んだ話になるので、ちょっとここでは言えないです。だけど、高校生だった私にとってはめちゃくちゃショックな出来事だったんですよ。それまでは呑気にのほほんと暮らしていたのに、急に自分の人生とかを見つめ直すようになって……。今まで見えていなかったものが一気に見え始めた感覚。自分の育った環境とか、お姉ちゃんとお母さんの関係とか。私が美大を諦めた理由というのも、この親族の件が一番大きいです。お姉ちゃんは、お母さんからのプレッシャーに押し潰されたと考えているみたいですけど。まぁたしかにプレッシャーは尋常じゃなかったんですけどね。「美大に行かないと、お前は用なしだ」くらいに言われていたので。

──精神的に凹んで、受験どころじゃなくなった?

頓知気 結局、絵を描くって自分の内側を出す行為ですからね。自分の内面を直視できなくなったら、描くことなんてできないですよ。すぐ筆が止まってしまう。もう苦痛でしかなかったです。それで予備校にも行かなくなり、受験も諦めてしまったんですけど。まぁ大学に関してはなにも今のタイミングじゃなくても、何年か経ってから自分のお金で通うという選択もできますから。今も簡単なイラストくらいは描けるけど、本格的な絵画はちょっとまだ……いつか描けるようになれたらいいんですけどねぇ。

CREDIT

文/小野田衛 撮影/佐賀章広

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