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UPDATE|2022/11/27

櫻坂46 新キャプテン・松田里奈、グループのムードメーカーがもたらす新たな可能性

松田里奈『Top Yell NEO 2021~2022』(竹書房)

欅坂46と櫻坂46と合わせて約6年もの間キャプテンを務めてきた菅井友香の卒業に伴って、11月10日に新キャプテンに就任した松田里奈。個性が強いとされる2期生の中で当初からグループを牽引してきた彼女は、ラジオやテレビを通じてグループの魅力を発信する立場を引き受けてきた。これまでの活躍を振り返るとともに菅井から引き継がれたキャプテンシーを紐解いていく。

【関連写真】櫻坂46 菅井友香、7年間のアイドル人生に幕を閉じた東京ドーム公演

菅井の卒業発表があったのは今年の8月22日。2017年1月にキャプテンに就任してから、グループの改名や主要メンバーの相次ぐ卒業など、難しい状況を経験しながらもキャプテンとしてグループを守り続けてきた。そんな菅井は決して自らが引っ張っていくようなタイプでもなく、どちらかというと少しばかりおっとりした性格で、メンバーやファンからも愛されるキャプテンだった。そんな菅井を副キャプテンとして側で支えてきたのが松田里奈である。

松田は元銀行員という異色の経歴の持ち主。アイドル活動が初めての社会経験が多いなかで、松田は高校卒業後に銀行員として働いていた。だが、姉に勧められて「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に応募し欅坂46の2期生として加入した経緯がある。

松田にとって大きな転機となったのが、それまで副キャプテンを務めていた守屋茜に代わってグループの副キャプテンに抜擢されたことだ。欅坂46から櫻坂46に改名し、グループは1期生と2期生の融合を打ち出していた。となると、経験豊富な1期生ではなく、2期生でリーダポジションを担っていた松田が選ばれるのは自然な流れだった。当時のファンの反応を見ても、守屋が副キャプテンを離れることへの驚きはあったものの、松田の就任には好意的な声が寄せられていた。松田は当時のブログで「2期生の私だからこそできる事をやっていきたいです!」と2期生らしさを念頭に意気込みを語っており、松田が副キャプテンに就任した2年ほどで、1期生と2期生が同じ目標に向かって一致団結している雰囲気が外側からも伝わってきた。

松田といえば明るくて元気ハツラツというイメージも強く、冠番組では誰よりもスタジオを盛り上げようと頑張るし、時にはメンバーを立たせるような発言も多い。そうした松田の姿勢がグループの結束にも繋がっていたように思う。『欅って、書けない?』(テレビ東京系)に初めて登場した際には、特技のお札早数え対決で縦読みが苦手なのにも関わらず、縦読みで数え始めてしまうというポンコツぶりを露呈。『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)のクイズ企画では勢いあまって空回りしてしまい、MCの土田晃之からイジられるなど、グループのムードメーカーとして活躍している。

グループのムードメーカーとしての役割を引き受けている松田に対して、前キャプテンの菅井はこう語っている。

「私からするとまつり(松田)は、常に他のメンバーがまつりの前向きさを見て、自分も鼓舞されているんじゃないかなと、いつも思っていて。朝の情報番組や夜のラジオ生放送とか、大変なスケジュールなのに、ちゃんと自分の気持ちをコントロールできて、朝も元気に楽屋に入ってきてくれるから、いてくれるだけで現場がすごく明るく回る、貴重な存在だと思っているよ」
※櫻坂46 菅井友香 卒業写真集『大切なもの』(集英社)より

AUTHOR

川崎 龍也


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