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UPDATE|2019/05/07

アンジュルム和田彩花「歴史あるからこそ変わっていく集団であってほしい」

左から笠原桃奈、和田彩花、竹内朱莉 撮影/市村円香



──絶対的リーダーの和田さんですけど、「アンジュルムはこうあるべきだ!」みたいな考えを後輩に伝えたりはしないでんすか?

和田 絶対にしません! 人間が1人ひとり違う以上、そこには個人の考えというものがあるし、1つの考えで突っ走るというのは危険な気がするんですよ。だから思うことがあっても、あえて口を挟まないことも多いです。強いて言えば、「そんなの自分で考えろ!」スタイルのリーダーでしたね(笑)。

笠原 それは、めちゃくちゃ感じます。自主性を重んじるというか、個性を伸ばすというか……。たとえば私たちみたいな大人数グループの場合、「髪型やメイクが他のメンバーと被らないようにする」っていうのは結構大きなテーマなんですよ。だけど私なんかはメイクの知識もないし、考えすぎちゃう傾向があるので、「あ〜、もう! どうしよう!? どうしよう!?」ってパニックになっちゃんです。そういうとき、和田さんは軽い調子で言うんですよ。「そんなの自分の好きにすればいいじゃん」って。そういった和田さんの言葉に私はどれだけ救われたか……。

和田 言っちゃえば個人主義ってことなのかもしれないけど、その思想を全員に押しつけるのも違うと思うんですよね。メンバーの中には「好き勝手やりたい」じゃなくて「みんなと揃えたい」という考え方もあるかもしれないですから。

──今はダイバーシティという概念が重視される時代ですしね。

和田 そもそもアンジュルムに「路線」なんてないですから。私がいなくなってからも、どんどん変えていってほしい。むしろ全面的に変えてもらったほうが私としてはうれしいです。実際、守ってほしいものなんて何ひとつないですよ。

竹内 うん、わかる。結局、過去は過去じゃないですか。もう戻ってこないわけですよ。それを懐かしがってどうするんだっていう話で。だったら未来を見たほうがいいです。

和田 去年、20周年を迎えた歴史あるハロー!プロジェクトですけど、だからこそ逆に変えていかないとダメだって感じたんですよね。ハロプロ全体については、話が大きくなりすぎるから私が簡単に口を挟めることじゃないかもですけど(苦笑)。でも、アンジュルムは変わっていく集団であってほしいなと思います。

(『OVERTURE』018号掲載)

▽和田彩花(わだ・あやか)
1994年8月1日生まれ、群馬県出身。A型。2009年のスマイレージ結成時からのオリジナルメンバー。約10年グループのリーダーを務めている。6月18日に行われる武道館公演にて卒業する。

▽竹内朱莉(たけうち・あかり)
1997年11月23日生まれ、埼玉県出身。O型。2011年にスマイレージ2期メンバーとして加入。「ここにきて趣味の書道をお仕事にさせていただく機会が増えているんですけど、これは完全にわだちょのおかげなんですよ。実は私、普段の字が汚いこともあって、書道アピールはしたくなかったんですよ。でもわだちょは『芸術性が高い!』ってベタ褒めしてくれて、世に出すきっかけを与えてくれた。本当に感謝しています」

▽笠原桃奈(かさはら・ももな)
2003年10月22日生まれ、神奈川県出身。A型。2016年にアンジュルム5期メンバーとして単独加入。「どういうわけか、私は『ポケモン』って和田さんから呼ばれていました。ポケモンGOが流行っていた頃の話です。私の姿を見つけては『ポケモンだ! ゲットしなきゃ!』とか言って追いかけまわしてくるんですよ。私も笑いながら逃げていましたけど、ふと我に返って『何やっているんだろう?』って落ち込みましたね(笑)。」

▽ニューアルバム『輪廻転生〜ANGERME Past, Present & Future〜』5月15日発売

▽「ハロプロ プレミアム アンジュルム コンサートツアー 2019春 ファイナル 和田彩花卒業スペシャル 輪廻転生 〜あるとき生まれた愛の提唱〜」6月18日に日本武道館にて開催
CREDIT

取材/小野田衛 撮影/市村円香


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