──一方、こぶしファクトリーには後輩が入ったわけではないけれど、ハロプロ全体ではBEYOOOOONDS勢が加わりました。
井上 私が後輩メンバーと絡むってことは、ほぼ皆無ですね。もちろん嫌いというわけではないんだけど、必要を感じないというか……。向こうの後輩サイドからも特に求められていないと思うし(苦笑)。だから逆に佐々木さんとかを見ていると、人付き合いが上手すぎて驚いちゃいますよ。この前もBEYOOOOONDSの平井美葉ちゃんと遊びに行ったみたいなんですけど、「距離を詰めるのが早すぎでしょ!」と思って。
佐々木 アハハ! 行った、行った。確かに速攻で遊びに行った!
井上 ちなみに平井美葉ちゃんのことは、何を隠そう、この和田桜子ちゃんも好きなんですよ。
和田 だけど、こっちは「一緒にごはんに行こうね」って口約束しただけで、実際はモジモジしちゃってアクションが起こせない(笑)。こぶしファクトリーは、リーダーの広瀬彩海ちゃん、それから野村みな美ちゃんはまだ外交的だけど……基本は人見知り集団ですから。
井上 あやぱん(広瀬)の場合は外交的というより、単なるファン目線でしょ(笑)。「あの子、可愛い!」とかいつも言っているし。
和田 莉佳子ちゃんはいつも元気いっぱいだから、後輩からしても「仲よくなりたい先輩」だと思うのね。だけど私の場合、こぶしファクトリーの中ですら「何考えているのか全然分からない」とか言われるくらいだから。どう対応していいのか、後輩も戸惑うんじゃないかなって思っていて……。
佐々木 え~!? それはさすがに考えすぎじゃないですかね(笑)。
和田 でも私、1つだけ心がけていることがあるんですよ。それは、いつも笑顔でいること。せめて自分の方から「話しかけやすいオーラ」を作っていこうと考えています。
佐々木 でも優しい感じがするから、話しかけやすいと思いますよ。
──現在は和田さんが18歳。佐々木さんと井上さんも間もなく18歳になろうとしています。「大人っぽさ」を意識する年齢では?
佐々木 それはありますね。自分で言うのもアレですけど、私ってアンジュルムに入ったばかりの頃と今では全然パフォーマンスが違うと思うんですよ。前はライブをひたすら楽しんでいただけだったんですけど、去年の春くらいからかな、ステージに対する考え方が大きく変わったんです。「自分はこのままでいいのかな?」と少し迷っていた時期に、韓国のアーティストさんとかを意識するようになって。それで方向性が少しずつ見えてきたというか。
──具体的にどういうところが変わったのでしょうか?
佐々木 たとえば曲を歌っているときは、どうしても歌うという作業に集中しがちになるんですよ。だけど、やっぱり同時に表情だったり手の動きだったりも注意しないとダメなんですよね。じゃないと、観ている方が飽きちゃうので。ファンの方の立場で考えられるようになったということなんだと思います。
井上 それは深いなぁ……。
佐々木 言い方は悪いかもだけど、前は一生懸命ピョンピョン跳んでいただけだった気がするんです。今はライブが終わるたびに「これでよかったのかな?」って、すごく悩む。すごく考える。終着点はないなって、しみじみ思います。