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UPDATE|2019/05/25

ミスター・クリーン 岡田克也衆議院議員に聞く「枝野総理大臣の実現可能性」【井上咲楽の政治家対談】

左から岡田克也、井上咲楽 撮影/松山勇樹


井上 今日お話をうかがっていても、本当に真面目な人柄が伝わってきました。ちなみに、息抜きの時間とかあるんですか?

岡田 テレビはそれなりに観ていますよ。録画してクルマでの移動中に。

井上 バラエティ番組とかもご覧になったりするんでしょうか?

岡田 ごめんなさい。バラエティはほとんど観ないんですよね。

井上 そうなんですね。やっぱり報道番組が多いですか?

岡田 そうですね。ただ、必ず観るのは『きょうのわんこ』(フジテレビ、『めざましテレビ』内コーナー)です。録画しておいて、楽しみにしています。

井上 録画までしているなんて意外です!

岡田 そうですか? うちにもワンちゃんがいるんですよ。ヨークシャーテリアの小さいのですけどね。試しに画面を観せるんですけど、興味を示しません。どうやらうちのは、自分を犬だとは思っていないみたいなんですよね。人間だと思っているのか、鏡を見せても絶対に横を向きますから。犬としての自分を否定しているのかもしれないです。

井上 じゃあ、ワンちゃんと遊ぶのがリフレッシュに?

岡田 餌やりが私の仕事なので、家族の中で最もリスペクトされていると思いますよ。散歩はあんまり行きません。家の中を走り回っていますし、リードを付けられるのを嫌がるんですよ。それも犬だと思っていないからかなと。

井上 名前は?

岡田 ハルです。我が家に来て4年くらい。ペットショップで売れ残りになりそうなところを娘が見て、買ってきたんですけど。今では世話を含めて、私の大事な話し相手になっています。

井上 私、実家で猫を飼っていますけど、なかなかなつかないんですよ。何かコツはありますか?

岡田 ハハハ、動物に好かれるコツか……。どうかな。たぶん、相手をリスペクトすることが大事だと思います。猫じゃなくて、お互い人間だと思って対話するといいんじゃないかな。それが信用を築くことにつながると思いますよ。

「取材を終えて」〜井上咲楽の感想〜
答えられる質問には丁寧に細かく答えてくださり、答えられないことはきっぱりと「ノーコメントで」と、すべての質問に誠実に向き合ってくださったので、岡田さんの真面目さがひしひしと伝わってきました。今の野党は内輪の戦いになっているように見えますが、岡田さんはそんな野党を、枝野さんを中心にまとめようと努力されている方。野党と自民党の奇妙な動きから、これからも目が離せません。

(『月刊エンタメ』2019年5月号掲載)

岡田議員が <新たに選挙権を得た若い世代> に読んでほしい1冊

『民主主義の死に方──二極化する政治が招く独裁への道』(スティーブン・レビツキー、ダニエル・ジブラット 著/新潮社 刊)
学生時代に読んだ本で印象的なのは、ドストエフスキーの『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』です。ただ、10年ほど前に、久しぶりに読み返そうとしてみたのですが、もう読めなかったですね。当時と問題意識が変わってしまっているので。分厚いので時間がかかるし、学生時代だから読めたんだなと思いました。最近のオススメはアメリカでベストセラーとなった『民主主義の死に方』です。現在の民主主義と政治の問題点が鋭く指摘されています。

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は、『サイエンスZERO』(NHK-Eテレ)をなどにレギュラー出演中!
Twitter:@bling2sakura

▽岡田克也(おかだ・かつや)
1953年7月14日生まれ、三重県出身。1990年に衆議院議員に初当選。1993年、政治改革の実現を訴えて自民党を離党。その直後の総選挙を経て、細川連立政権樹立に参画。以後、「政権交代可能な政治の実現」という信念を貫き通す。鳩山政権で外務大臣に就任し、日米外交密約の調査・解明などを実現。野田政権では、副総理として社会保障・税一体改革などに取り組んだ。
CREDIT

撮影/松山勇樹 取材・文/佐口賢作


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