東京女子流が今週末の5月25日(土)、中野サンプラザで「CONCERT*07『10年目のはじまり』」と題したバンドセットのワンマンコンサートを開催する。東京女子流にとって中野サンプラザでのワンマンコンサートは約8年ぶりのこと。当時は結成2年目で、山邊未夢が15歳、中江友梨と庄司芽生が14歳、最年少メンバーの新井ひとみにいたっては13歳という若さだった。様々な経験を経て大人の女性に成長した4人に、10年目の節目に向けての新たな挑戦となる中野サンプラザ公演への熱い思いを聞いた。
──前回の中野サンプラザ公演は2011年12月24日とクリスマスのイブの日でした。結成2年目の快挙でしたが、ライブで印象に残っていることは?
山邊 セットが2階建てになっていて、2階からライブがスタートだったんです。お客さんを煽りながら階段を下りたんですけど、スタッフさんから「絶対に下を見ちゃダメ」と言われていて。とにかく階段が怖くて、それが一番緊張しました(笑)。
──ライブ自体は緊張しなかったんですか(笑)?
山邊 あまり私は緊張しないタイプなので、階段のことだけ考えていました。あとは衣装チェンジを、ちゃんとできるかなぐらいで。
中江 階段を気にして、あからさまに下を見ていたらカッコ悪いからね。スタッフさんから「余裕な感じで、楽しそうに下りて」って言われていたんですけど、ウチらの表情はガチガチ(笑)。1曲目は『孤独の果て~月が泣いてる~』という楽しい曲だったのに、階段を下りるまで落ち着かなくて。
──中江さんもライブ自体は、それほど緊張しなかったんですか?
中江 正直、あんまり覚えていないんです。当時、どんな気持ちでできていたんだろうって不思議で、逆に今の方が緊張すると思います。
──確かに結成2年目で、しかもメンバー全員が中学生だと、中野サンプラザでワンマンをやることのすごさも実感できないですよね。
中江 そうなんですよ。「ここは広い会場だなぁ」ぐらいの気持ちでした。
新井 よく2011年の時点で立たせてもらえたなって今となっては感謝の気持ちしかないんですけど、当時は「元気に頑張ろう」ぐらいの軽い気持ちで臨んでいました。この9年間で女子流も、いろんなことを考えられるようになったんだなって思います。