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UPDATE|2019/05/25

伊藤かりんが伝えた“乃木坂46の魂”「アンダーライブが大好き。自分のアイドル人生を誇りに思う」

乃木坂46の23rdシングル『Sing Out!』

乃木坂46が24日(金)、横浜アリーナで、23rdシングル『Sing Out!』リリース記念アンダーライブを開催した。



全員センターや演劇的なアプローチなど、ライブのたびに様々な演出に挑戦してきた乃木坂46アンダーライブ。しかし、通算101回目となる今回の23rdシングル発売記念アンダーライブはギミック(仕掛け)のないイベントとなった。

横浜アリーナにコツコツコツと足音が響くと、そこに10人の気高い戦士たちが凛とした姿を現す。1曲目は『滑走路』。「恋愛への助走」を「滑走路」に見立てた歌詞だが、「滑走路なんか必要ない今すぐに空へ飛び立てるよ」というフレーズには、10人がすでに自立した存在であることを表しているようにも感じる。

なかでもセンター寺田蘭世はその歌詞を体現したような存在感を見せつける。希望と絶望を繰り返しながら、自らの弱さと向き合うたびに強くなった彼女の心は、その眼差しに表れている。

さらに寺田センターの『その女』、『ブランコ』が続き、彼女の歴史とアンダーライブの歴史が重なっていく。その眼差しの強さは、3期生の中村麗乃、向井葉月、吉田綾乃クリスティーにも伝播。センターステージは情念の炎で包まれた。

MC後は卒業を控える伊藤かりん、斉藤優里が合流。自身の“代表曲”『13日の金曜日』を歌った斉藤は早くも号泣(伊藤かりんと斉藤優里は舞台裏で10人のパフォーマンスを観ている時点で泣いていた)。

ユニットコーナーでは、1曲目に和田まあや、中村麗乃、山崎怜奈が『Against』をパフォーマンス。和田と山崎のダンススキルの高さは周知されているが、中村の成長には驚かされた。自身の手足の長さを持て余し気味だったが、見事にコントロールできるようになり、普段の“ゆるふわ”とは違う“逞しさ”を表現していたのだ。

伊藤かりん、伊藤純奈は『釣り堀』を歌う。伊藤かりんと伊藤純奈が所属する仲良しグループ「スイカ」の一員・西野七瀬のソロ曲だ。これまで伊藤かりんと伊藤純奈は『誰かは味方』や『私のために誰かのために』といった曲を歌声で魅了してきた。しかし、今回ばかりは2人とも涙があふれてしまう。完璧な状態で歌うことがプロなのかもしれないが、ファンが観たいのは「かりんと純奈のお歌」だから、これでいいのだ。

『心のモノローグ』では中田花奈が圧巻のダンス。派手な動きはなくても、手の動きと顔の角度や表情だけで曲の奥行きを表現しているのだ。少ない技で試合を魅せる横浜出身のプロレスラーの鈴木みのるのように、もはやアイドルの“達人”の域に入っている。

そして、『2度目のキスから』は“かわいい”を追求してきた斉藤優里にとって念願のパフォーマンスだったことだろう。

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