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UPDATE|2023/03/05

大河ドラマ抜擢・乃木坂46久保史緒里、強烈な存在感も持つ"武器"に注目

久保史緒里『Platinum FLASH Vol.18』(光文社)

2023年1月8日よりスタートした大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)が決定している乃木坂46の久保史緒里。乃木坂46としては過去に当時の十福神が『花燃ゆ』(NHK総合)、卒業生の深川麻衣が『青天を衝け』(NHK総合)に出演したことはあったが、現役メンバーでしかも単独出演となると久保が初めてだ。同期でもある山下美月がNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』でレギュラー出演していることが話題を呼んでいるが、今回の久保の抜擢も大きな意義を持っている。

【関連写真】久保史緒里が表紙を務めた『B.L.T.』グラビアカット

乃木坂46というグループは2015年の舞台公演『すべての犬は天国へ行く』を基点に、それぞれが舞台演劇の分野で特徴的な活躍をしてきた。もっと遡れば、2012年から2019年まで定期的に開催されていた『16人のプリンシパル』が舞台を志向していたように、乃木坂46は当初から舞台演劇志向の強いグループだった。こうした経験を経て、卒業生である西野七瀬や深川麻衣、伊藤万理華はドラマや映画での活躍、生田絵梨花や若月佑美は舞台やミュージカルを中心に幅広い役割を引き受けており、乃木坂46という活動の先にあるネクストステップのあり方を示している。先の言及した山下や与田祐希、そして久保はまさにそうした乃木坂46が、ひいては先達たちが確立してきた流れを継承しているといえる。

久保は2022年2月には前任の新内眞衣から引き継ぐ形で『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)のパーソナリティに就任し、新内が担っていたラジオにおける看板の役割を担うことになった。さらに『のぎ動画』で配信されている「久保チャンネル」では毎回異なるメンバーをゲストに迎え、ゲストの様々なトークを掘り出していくポジションを担うなど、グループ内での立ち位置は非常に大きなものになっている。

それは俳優としての活躍にも顕著に現れており、久保はこれまでに初めて主役に挑んだミュージカル『美少女戦士セーラームーン2019』や初の連ドラ主演となった『クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術』(関西テレビ)、今や久保の代表作でもある舞台『夜は短し歩けよ乙女』など、舞台演劇に留まらず様々な分野で多くのキャリアを積んできた。特にここ1〜2年の活躍ぶりは著しい。

AUTHOR

川崎 龍也


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