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UPDATE|2019/05/29

現役アイドルのまま結婚、そして…Negiccoのいま「予期してなかった結婚新規とKaedeのソロ活動」

左からKaede、Nao☆、Megu


最後方から見ている限り、とにかくステージ上からたくさんのお客さんと目を合わせるようにして、ゆったりと歌っているように思えたのだが、当のKaedeは「そんな余裕なかったです。ずっと足が震えてました!」。

そう聞かされても、そうは見えなかったのは、彼女独特のマイペースでイベントが続いたからなのかもしれない。特段、長い挨拶をすることもなく「それでは早速、1曲歌います」とミニライブをスタートし、「次が最後の曲になります」という言葉に観客から「えーっ!」という声が飛んでも「まぁまぁ、(本格ソロ活動)初日なので、今日はこれぐらいにしておきましょう」とサラリと流した。他のアイドル現場だったら塩対応だと叩かれそうだが、これが彼女の通常運転だとみんなわかっているので、なんとなく「あぁ、そうだよね」と場が収まってしまう。ソロデビュー初日にして、この空気感を観客と共有できるのは強い。

もっともサラリと流したように見えて、本人的には本音中の本音をステージ上で漏らしてしまった感覚だったようだ。

「だってソロライブまで、あと数日しかないんですよ。1人で13曲もやらなくちゃいけないので、本当に今日はこれぐらいで……」

ステージを降りても、まだ緊張感から解放されていないように見えたKaede。その緊張は週末の東京キネマ倶楽部へと続いていた。

4月27日。東京キネマ倶楽部で開催された『Kaedeソロ始めます。を伝えるライブ2019春』。1階フロアはギッシリ超満員。そして2階席の一部を開放して設置された女性限定エリアは、まさに鈴なりの女性ファンでいっぱいになった。

その光景を目にしたマネージャーの熊さん(Negiccoの所属事務所、EHクリエイターズの社長である熊倉維仁氏)は「いやぁ、面白いですよね。もともとウチの現場には女性のお客さんもいるんだけど、今日は『はじめまして』のお客さんが多いんですよ」と語った。

つまり新規のファンが増えている、ということ。その現象を熊さんは次のように分析する。

「たしかにエビ中さんとツーマンライブを開催(2年前に大宮で初ライブ。今年1月には東京と新潟を行き来して、3公演を敢行)してから、Negiccoに興味を持ってくださる女性のお客さんは増えてきた印象はあるんですよ。でもね、それだけじゃなくてNao☆の『結婚新規』の女性ファンが確実にいるんですよね。あの子の生き方に共感した女性の方がファンになってくれた。そういうことも重なって『はじめまして』のお客さんが目立つのかもしれないですね。いやぁ、本当に面白いですよ」
AUTHOR

小島 和宏


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