FOLLOW US

UPDATE|2023/03/06

宮澤佐江が語る女優として闘うべき場所「AKB48グループ時代から劇場公演が何よりも大好きだった」

宮澤佐江 撮影/武田敏将

女優として活躍する宮澤佐江。アイドルを卒業し、本格的に芝居への道に進み、3月17日(金)からは映画『犬、回転して、逃げる』がシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほかにて全国順次公開される。今回、役者としての気持ちの作り方や、アイドル時代の仲間について話を聞いた。

【写真】女優として活躍する宮澤佐江の撮り下ろしカット【7点】

──アイドル卒業後、数々のお芝居の経験をしてきましたが、経験値が積み重なっているという実感はありますか?

宮澤 映像のお芝居に関しては、そこまでコンスタントに出続けられているわけではないので、毎回探り探りだし、カメラの前に立つと緊張が勝ってしまいます。カメラ目線を意識しないようにしようとか、初歩的なことを考えてしまう自分がいつもいます。だけど、今回の作品ではお芝居って楽しいなと思えました。

──舞台とはそれほど違うものなんですね。

宮澤 まったく違います。流れで気持ちを作っていけるのが舞台で、シーンごとに気持ちを作るのが映像作品です。今回の映画は、ラストシーンから撮影しました。初めて長妻(怜央)君と会った、その日にラストシーンですから。だから、映像をメインでやっている役者さんってすごいんです。気持ちをすぐに作れるわけですから。私にはその力量がまだないですね。

──ミュージカルには今年だけでも3本に出演しますね。

宮澤 はい。ご縁があって、出演させていただくのはありがたいことです。
ただ、ミュージカル女優と呼んで頂くことに関しては、おこがましいと思ってます。ミュージカルを目指してやっている方もたくさんいらっしゃいますし、本格的な声楽を学んできた方もいらっしゃいますから。

小さい頃の私が憧れた世界は、テレビでした。歌番組を見て、アイドルになりたいと思って芸能界に入ったのに、卒業後は、自分が想像していたよりもテレビのお仕事ができていません。そこに対しての葛藤は大きいです。それは自分の実力が足りないからでしょうけど、今はSNSでバズったらテレビに出られる世界になりましたから、自分が闘うべき場所はどこなんだろうって、迷走しているところです。

──そういう葛藤もあるんですね。

宮澤 でも、AKB48グループ時代から劇場公演が何よりも大好きだったので。ファンの方々がいらっしゃる前で歌って踊ることが忘れられない記憶として残っています。ステージに立つという意味では、ミュージカルも同じです。こっちのほうがしっくりするなと感じ始めています。だからといって、ミュージカル女優を名乗ろうというわけでもありません。

──AKB48グループの卒業生に悩みを打ち明けることはありますか?

宮澤 河西智美ちゃんとは事務所も同じなので、よくお仕事の話はします。(大島)優子、(秋元)才加とは腐れ縁なので(笑)、常に連絡を取っています。おめでたいことに、みんな結婚しているんですよ!

──ご自身の結婚観は?

宮澤 機会があったら占いに行くんですけど、最初に占ってもらうことは仕事のことなんです。恋愛はその次。恋愛はしたい時にすればいいかなって思います。

AUTHOR

犬飼 華


RECOMMENDED おすすめの記事