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UPDATE|2023/02/25

新たなアベンジャーズへ続く物語がついに始動『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

(C)Marvel Studios 2023

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ5が始動。フェーズ5、6は「マルチバース・サーガ」と名付けられており、その名の通りマルチバース(多元宇宙)の物語が展開されていく。その第1弾となる『アントマン&ワスプ:クアントマニア』が現在公開中。本作は『アントマン』(2015)、『アントマン&ワスプ』(2018)に続く「アントマン」シリーズ3作目でもある。

【写真】『アントマン&ワスプ:クアントマニア』場面写真【5点】

MCUの中でも「アントマン」シリーズは、監督に『ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き』(2006)や『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(2008)など、コメディを中心に活躍していたペイトン・リードを起用。主演のポール・ラッドもコメディに多く出演する俳優ということもあり、コメディ色が強い作品となっている。アントマンとワスプの駆け引きにラブコメ的要素を感じるのは、ペイトンの作風ともいえるだろう。

今作も勿論、コメディ要素全開。だからこそフェーズ5のスタートを切る1作目としては不安があるかもしれない。

しかしMCUにおいてアントマンは重要な役割を担うことも多く、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)において消滅してしまった人類の半数を元に戻すきっかけとなった重要人物でもあるのだ。量子世界とマルチバースの繋がりは今後重要になってくることからも、アントマンから「マルチバース・サーガ」がスタートするのは、必然といえるのだ。

ペイトンによるコメディ要素に加え、今回はアドベンチャー要素もかなり強くなっている。それは今作の脚本家として抜擢され、2025年公開の『Avengers: The Kang Dynasty』も手掛ける予定のジェフ・ラブネスの脚本の力が強いといえる。

そして同じくマルチバースを扱ったフェーズ4の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)、「ロキ」にはマイケル・ウォルドロンを起用しており、「マルチバース・サーガ」の完結編『Avengers: Secret Wars』も脚本を務める予定だ。

実はこのふたりにはある共通点がある。それは「リック・アンド・モーティ」のクリエイターであるということだ。「リック・アンド・モーティ」という作品は、マルチバースやタイムトラベルなどを扱ったSFアニメであり、世界中で多くのファンを抱える作品。日本でもNetflixで一部配信されている。


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