6月18日の日本武道館公演をもって、ハロー!プロジェクトおよびアンジュルムを卒業する和田彩花。そのアンジュルムを愛するあまり『アンジュルムック』(集英社)という本を責任編集するまでに至ったのが蒼井優と菊池亜希子の2人。名だたる女優の心を掴んで離さないアンジュルムというグループの礎を築いた偉大なリーダー和田彩花への愛を、心ゆくまで語ってもらった。(前後編の前編)
──昨年4月、最初に和田さんの卒業が発表されたとき、お2人は率直にどう感じました?
菊池・蒼井 …………。
──いきなり無言にならないでくださいよ(笑)。
蒼井 ごめんなさい。でも、軽はずみなことは言えないなと思いまして(笑)。「どう感じたか?」というと、「つらい」ですよね。それしか言葉がなかった。卒業のこと、亜希子ちゃんはどうやって知った?
菊池 私はあまりネットをチェックする方じゃないからね。友達から「あやちょが卒業するらしいよ」ってLINEが届いて知りました。その後しばらく動けませんでした。
蒼井 そうかぁ。私はフランスに遊びに行っていて、日本に帰ってきたからお蕎麦でも食べようと思ってお蕎麦屋さんに入ったのね。そこで知った。でも、実は前から嫌な予感はしていたんですよね。
──そんな予兆ありましったっけ?
蒼井 こまめにブログ読んでいれば、そりゃ気づきますよ! 和田さんって取り繕わないし、本当に感性が豊かな人だから、書く文章にいろんなことが漏れちゃうんです。「飯窪(春菜)さんと韓国に行っているな。おそらくこれは何か話しているんだろうな」とか私はハラハラしながら読んでいましたから。それでもお蕎麦屋さんのときは驚きすぎて、奇声を上げてしまいました。「ファッ!」みたいな感じ(笑)。息を飲みすぎて変な音が出ちゃったんです。
──蕎麦屋にいた他の客は何事かといぶかしがるでしょうね。
蒼井 さっきは「つらい」と言いましたけど、これはおめでたい卒業。だから本当は「つらい」なんて言ってはいけないんです。「おめでとう!」って素直に言えるようになるまで、私に少し時間をください……。そう思いましたね、成田から東京に戻って入ったお蕎麦屋さんで。