４月に「ENTAME next」で公開した記事＜SUPER☆GiRLS 25歳・異色の新人金澤有希「それでも私がアイドルを続ける理由」＞。15年のアイドル暦を持つ新メンバー・金澤有希の半生を振り返るインタビューだったが、特に反響が大きかったのは家族の話だった。きっと他のメンバーにもそれぞれ家族とのエピソードがあるはず。12日（水）発売の新曲『ナツカレ★バケーション』の取材日に集まった渡邉幸愛（21）、3期生の石橋蛍（17）と阿部夢梨（16）、4期生の金澤有希（26）と坂林佳奈（22）に、自身の家族の話を聞いてみた。
──以前、「ENTAME next」では金澤さんにこれまでの軌跡を振り返るロングインタビューをさせていただいたんですよ。全員 読みました！
渡邉 あの記事は感動した！ そんな思いを抱えながらスパガに来てくれたんだねって……。普段は一緒にいても、そこまで深い話はしませんから。
石橋 過去の有希さんについては前から知りたいなって興味を持っていたんです。今度ごはん食べにいったとき、質問攻めにしようかと思っていたんですけど……あの記事を読んだら、「もうこれ以上、聞くことはないや」って（笑）。
金澤 ひどい！ それでも一緒にごはん行こうよ（笑）。
──読者からは特に家族のくだりに関して反響が大きかったです。みなさんもアイドル活動を続ける中でご家族の支えがあるのでは？渡邉 私はスパガに入るときに上京したんですよ。そのとき、お父さんに言われたのは「どうせやるなら一番になれ」ってこと。それから応援メッセージが書ける、熊のぬいぐるみってわかります？ メッセージベアっていうんですけど。あれにお父さんが「気配り・目配り・心配り」と書いてくれて。入ったばかりのときは風当たりも強かったけど、その言葉をいつも思い出しながら「絶対に一番になるぞ！」って自分に言い聞かせていました。自分の野心の源だし、今でもすごく大事にしています。
──渡邉さんの負けず嫌いなスピリットは、お父さんと熊さんによるところも大きいんですね。渡邉 人間、突っ走ると気配りとかってついつい忘れちゃうじゃないですか。でも、お父さんはその部分も心配してくれていたんですよね。
金澤 家族愛でいうと、私、蛍ちゃんに感動したことがあるんです。蛍ちゃんのサインって、その名の通り、ホタルっぽいサインなんですよ。「Hotaru」っていう文字の周りに小さい白丸が5個飛んでいるような感じで。そこで私が疑問だったのは、「なぜ5個なの？」っていうこと。それを本人に聞いたら、「私の家族の人数です」って言うんです。自分のサインに家族のことを必ず入れるっていう、その発想がすごいと思いました。
石橋 エヘヘ……。有希さんが、自分の代わりに言ってくれました（笑）。
阿部 みんな、すごいな。うちの場合、家族は最初、芸能活動に反対というか、少なくても積極的に応援はしてくれていなかったんですよ。「夢梨がやりたいって言うから、応援はするけど……」みたいな感じ。ところが去年、メンバー5人が卒業するって決まったとき、私の中でもいろんな葛藤があって、「今後、どうしていこう？」って不安やマイナスなことを初めて家族にぶつけてしまったんです。そのとき、お母さんは「そうなんだ……」みたいに話を聞いてくれたんですけど、お父さんは「別に辞めたいんだったら、今すぐ辞めていいから」って怒り出しちゃって。もうズバズバ言ってくるんですよ。「俺たちは何年間、夢梨のことを全力で応援してきたことか……。夢梨には、それがわかっているだろ？」って。それを聞いた瞬間、「あぁ、私、間違えたことを言っていたな」って目が覚めました。家族が応援してくれているということが当たり前になっちゃっていて、感謝の気持ちを忘れていた。そこで初心に戻ることができたんですよね。
渡邉 うわ～、すごく素敵なパパ！
──坂林さんは、いかがですか？坂林 この話をすると、泣いちゃうかもしれないんですけど……（※と言いながら、すでに涙目）。おじいちゃんの最期の言葉が「頑張れよ」でした。
金澤 それ、どれくらい前の話？
坂林 7年前の話。がんが進んで、とてもしゃべることができる状態ではなかったんですよね。その日は氷しか食べられなくて……（※スタッフから渡されたティッシュ片手に大号泣）。それでも最期、移動するときに口を開いて「頑張れよ」って……。
──その時点ではSUPER☆GiRLSでもiDOL Streetでもなかったけど、孫の夢に向けた言葉だったんでしょうね。坂林 うぅ、もうダメだ……。この話するとき、毎回泣いちゃうんですよ……（※嗚咽）。でも、天国のおじいちゃんが今も見ていると思うから、なんとしても武道館に行きたいです。
▽SUPER☆GiRLS 22thシングル『ナツカレ★バケーション』6月12日（水）発売
