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UPDATE|2019/06/23

落選からのスタート“かみやど”藤田みゆ「ケジメつけなきゃと思って会社も辞めました」

かみやど 藤田みゆ 撮影/Issey Nakanishi

来たる6月29日、生まれたての6人組アイドルグループ「かみやど」が、東京・Shibuya O-WESTにてデビューライブを開催する。彼女たちは、原宿発のアイドルユニット「神宿」の新メンバーオーディションにて惜しくも落選した最終候補メンバー6人により結成された研修生ユニットだ。


4月29日に東京・豊洲PITで開催された「神宿」新メンバーオーディション最終選考。最終候補メンバーが約1カ月にわたるレッスンを受け、当日のライブではそれぞれが神宿と組んで、満員の観客の前でパフォーマンスを披露した。そして塩見きらが新メンバーに決定した1ヶ月後の5月21日、オーディションファイナリスト6人により、かみやど(ひらがなかみやど)の結成が発表された。

ある意味、負け組からのスタート。だが、初代モーニング娘。の例を出すまでもなく、落選組からスターが生まれることは少なくない。ENTAME nextではかみやどメンバー1人ひとりから、落選時に抱いた想いや、かみやど結成に至るまでの心の移り変わり、そして自身が目指す理想のアイドル像などを聞いた。

▽藤田みゆ
1997年12月20日生まれ、岩手県出身、身長160センチ。メンバー最年長。自動車関連会社の元社員で、エンジンの組み立てが得意という異色の経歴を持つ。岩手訛りが時々顔を出すおっとりした口調がチャームポイント。

──4.29豊洲PITの最終選考で神宿の新メンバーに選ばれなかった時の気持ちを教えてください

藤田 私は(塩見)きらちゃんに決まった時、自分じゃないなとは思ってましたし、私的にはきらちゃんが(既存の)4人に入った時に一番いいなと思っていたんです。だから「ああ、やっぱりきらちゃんで良かった!」っていう想いが強くて(笑)。悔しいって言う気持ちは本当になくて、それよりも「きらちゃん、がんばれ!」って心の中で叫んでました。

でもステージ上では私、すごく泣いていたんです。それは悔し涙というより、レッスンを7人で頑張ってきて団結力もできていたのに、同じところに立っている7人だったのに合否が分かれたことで溝ができちゃったりしたら、きらちゃんもウチらに気を遣うんじゃないかって。これまで仲良しだったのが急に、上下関係じゃないけど差ができたことが個人的にはつらかったです。

──その豊洲PIT公演が終わって、ひらがなかみやどを結成することになりました。

藤田 私はこれが最初で最後のオーディションだと思っていたし、神宿というグループに魅力を感じていたので、アイドルになりたいというよりは神宿に入らないと意味がないって思ってました。これまでオーディションとか受けたことなかったけど、神宿だったからこそ今回、本気で挑戦してみたんです。

だから落ちた段階で、もともと芸能界に興味があったわけでもないし、会社もあるので仕事に戻ろうって思っていました。でも打ち上げでみんなと会話する中でグループを作りたいっていう話が出てきて、絶対やりたいっていう前向きの子も入れば悩んでいる子もいて。私としては他の5人がみんな魅力的だったから、そういうチャンスがあるなら絶対にグループを作ったらいいじゃんって思ってました。でも最初は、私抜きでって思ってたんです。

でも、私も候補メンバーの一人として豊洲PITに立たせていただいたし、この6人じゃないと新グループ作っても意味がないのかなって。ファンの方も「あの子どうしたの?」ってなるだろうし…。だからこそみんなの気持ちが知りたかったし、(辻)ゆかちゃんとか(石綿)なこちゃんが悩んでいるのも目の前で見ていたので、誰か一人でもやらないって言うなら私もやるつもりはなくて。でも全員がやるってなったから、私もケジメつけなきゃと思って、アイドルを職業だと言えるように会社も辞めて、ここから頑張ろうって思ったんです。

その時は正直、アイドルになったらきっと後悔するだろうなと思ってました。会社も4年目で、このまま勤めていれば人生安泰というか、さほど苦労しないで過ごせるはずだって思っていたので。でも、やらない後悔は一生残るって思ったから、やらないで後悔するよりかはやって後悔したほうがいいかなって思って、決断しました。

──そしてリーダーになりました。

藤田 それは一番年上だから…(苦笑)。私自身、リーダーっぽさはないと思うんですけど、工場では正社員として期間工の人たちに指導することも多くて、すごく気を遣っていたので、そういう経験は活かせるかなと思います。

実は会社を辞める時はけっこう大変で、4月29日に豊洲PITがあって、30日の打ち上げで「かみやど」を作ろうってなって、でもGWじゃないですか。だから上司にはすぐ電話したんですけど、10連休が終わった5月7日にあらためて「辞めます」って会社に伝えて。そうしたら課長とか部長とかエライ人がどんどん出てきて、「アイドルなんか絶対になれないぞ、ダマされてるんじゃないのか!?」ってすごく説得されて。思っていた以上に慰留されました。

──そうやってスタートした「かみやど」をどんなグループにしていきたいのか、そして個人としてはどこを目指していますか。

藤田 グループとしては、AKBさんとか乃木坂さんのような大きなグループには「この子がエース」っていう人がいるじゃないですか。でもかみやどではそうじゃなくて、個々が立ったグループになりたくて。みんないいから選べないって言われるくらい、ファンの人が箱推ししたくなるようなグループになりたいです。

私個人としては、岩手出身なんですけど東北ってアイドルが少なくて。っていうか有名人自体が少なくて、だから岩手出身というのを前面に出していきたい。東北でライブがあったら「岩手の子だから観に行こう!」って思ってもらえるようになりたいです。


▽かみやどデビューライブ
かみがやどるばしょ~あなたはどんないろにそめるの?~
出演:かみやど(石綿なこ、萩田ここ、辻ゆか、桜木こと、藤田みゆ、高田もも)
日時:6月29日(土)開場13:00/開演13:30
会場:Shibuya O-WEST
チケット:1000円+ドリンク代
※終演後に無料ハイタッチ会&特典会あり

▽かみやど公式ツイッター
https://twitter.com/hiraganakmyd

▽かみやどShowroom配信ルーム
https://www.showroom-live.com/hiraganakamiyado
AUTHOR

カゲ


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