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UPDATE|2019/06/29

元経産大臣の甘利明議員に聞く「今話題の #自民党2019 の意図ってなんですか?」

左から甘利明、井上咲楽 撮影/松山勇樹



井上 甘利さんは自民党の選挙対策委員長ですが、噂されている衆参両院のダブル選挙になる可能性はありますか? 個人的には安倍内閣の支持率が高い今、ダブル選を選ばない理由はあるんだろうか? とも思うくらいなんですが……。

甘利 解散権というのは安倍総理の専権事項です。スポーツ新聞などに「甘利明は解散をもてあそんでいる」などと書かれることがありますけど、私が「解散」と言ったことは一度もありません。取材で「衆参ダブル選挙はありますか?」と聞かれたときには、「総理と接する限り、その気配は伝わってきません」と答えています。ただし、私は選挙対策委員長ですから、「いつ何があってもいいように備える」ということも役目として言わなければいけません。この「いつ何があっても」の部分がクローズアップされるのは、私が総理と近いから「何か聞いているに違いない」とニュースするのでしょう。

井上 では、「備える」というのはどんな意味合いなんですか?

甘利 参議院選挙の選挙区は各都道府県に1つずつと全国比例です。衆議院選挙に比べて選挙区が広く、候補者1人の力でカバーし、当選するのが難しい制度です。自民党の参議院議員候補が勝つには同じ都道府県の衆議院議員の応援が重要になるわけです。神奈川県で言えば、衆院選では18の選挙区があって、それぞれに支部長がいます。彼らが一生懸命にならなければ、参院選では票が取れません。ですから、選挙対策委員長の私は党の衆議院議員に「自分の選挙のつもりでやってくれ」と伝え、備えてもらっているわけです。

井上 今の自民党の支持率でも、衆議院議員の協力がないと参院選で勝てないですか?

甘利 衆議院議員が「自分の選挙ではないから」と高みの見物となったら、勝てないでしょうね。それが備えるという言葉の意味です。

井上 私は参院選を楽しみにしていて、日々選挙関連のニュースを熱心にチェックしています。先日、石破茂さんがニュース番組に出演した際に「3、4割の確率でダブル選挙があるんじゃないか」と発言されていました。甘利さんご自身はダブル選挙の可能性をどう見ていますか?

甘利 事前の調査で、参院選が厳しい戦況となり、過半数割れを起こすかもしれないとなったら、最後の手段としてあるかもしれません。衆議院でいくら議席を持っていても、参議院で過半数割れを起こすと国会のハンドリングが難しくなります。結果的に政権崩壊につながりかねませんから。

井上 でも、現時点ではそこまで厳しい選挙にはならない、と?

甘利 そうですね。これから何回か事前調査して、その状況を総理と私、幹事長なりで相談することになると思います。今のところは、参院選単独で衆議院議員に本気になってもらい勝ちに行くという感じです。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹

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