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UPDATE|2019/06/27

祝3人昇格! 大声で言いたいハロプロ研修生北海道デビューメンバーの魅力

左から太田遥香(おおた・はるか)、工藤由愛(くどう・ゆめ)、山崎愛生(やまざき・めい)※崎の右は「立」が正式表記


▽山崎愛生(モーニング娘。’19・2019年6月22日加入)
※「崎」の右は「立」が正式表記(以下同)

おそらく2016年7月にハロプロ研修生北海道のお披露目ステージで山崎愛生を初めて見た人の第一印象は、その多くが“子役っぽい“であったろうなと想像する。

かくいう私も、最初はあまりの幼さ、そしてそんな彼女の揺るがぬ笑顔っぷりに、”果たしてこの子の未来はハロプロと波長が合うのだろうか“と内心ハラハラしていた、そんな客席のファンのひとりであった。

しかしハロプロ研修生北海道としての約3年の活動を見届け、彼女がモーニング娘。の新メンバーに選ばれたことを知った今は、その事実をまったく不思議に思っていない。むしろ「彼女ならきっと大丈夫だろうな」という納得と信頼感を、ひとり胸に深く深く感じているのだ。

歌やダンスに関しては、彼女がここ2年のハロプロ研修生実力診断テスト(※1)で「歌唱賞」「キャラクター賞」を連続受賞していたことから、その潜在能力の高さをすでに認識している人も多いのではないかと思う。

確かに彼女はパフォーマンスだけを切り取っても底知れぬ能力を秘めているし、それはそれで、十分にモーニング娘。の合格理由たり得る。

しかしこの場で伝えておきたいのは、少なくとも私がハロプロ研修生北海道の定期公演に見た彼女の真髄とは実はパフォーマンスではなく、何気ない自己紹介に隠された「徹底した事前準備」の姿勢であった、ということなのだ。

例えばまだ全員が普通の小中学生まるだしだった、ハロプロ研修生北海道の第一回定期公演。ステージにおいて他メンバーはやはりどこか学校生活の延長線上でたどたどしい自己紹介を行い、それはそれで大変可愛らしかったのだが、当時小学5年生の山崎愛生はというといきなり名前の” 愛生” に引っ掛けた見事な自己紹介を披露して、客席を大きく沸かせていた。

そしてその完璧な挨拶は、もしその一回きりで終わっていたなら、「家族の人と考えていっぱい練習したんだね」という子供の単なるほほえましいエピソードになるはずだった。

しかし、山崎愛生の本当の凄さとはここからだったのだ。彼女はその初単独ステージからハロプロ研修生北海道に在籍していた約3年間、事実として一度も自己紹介において手を抜いたことがなかった。

彼女は地方のどんな小さなステージでも自己紹介において過去のコメントを絶対流用せず、毎回必ず新しい言葉やトピックを用意して、本番に臨んでいたのである。

その努力とは、一見とても些細なことかもしれない。しかしそれこそモーニング娘。の初期メンバーたち、そしてかつての道重さゆみがそうだったように、パフォーマンスだけでなくコメントひとつにも「印象を残そう」と準備の気持ちを向けられる視点は、時に歴史を動かすことがあることを、すでに2019年の私たちはよく知っている。

輝く笑顔と、裏の細やかな努力を共存させられる努力家。山崎愛生はまだ14歳の若さながらモーニング娘。を創造できる、そんな進化の可能性を大いに秘めた、期待の15期メンバーなのである。

※1 ハロプロ研修生公開実力診断テスト。毎年1回5月に開催される研修生の実力診断テスト。が中野サンプラザのステージで、自分で選んだ衣装を着て自分で選んだ曲を歌い、日頃の修練の成果を競い合う。歌、ダンス、キャラクターなどが審査基準で、ベストパフォーマンス賞の投票には観客も参加するが、判断基準はあくまでも人気ではなくその日のパフォーマンス。
山﨑愛生
モーニング娘。’19公式YouTubeチャンネル「ようこそ!モーニング娘。’19 新メンバーお披露目特番!」より
山崎愛生(やまざき・めい)※崎の右は「立」が正式表記
生年月日:2005年6月28日 (13歳 中学2年生)
出身地:北海道
血液型:B型
身長:158cm
趣味:パンダさんグッズ集め
※2016年7月から「ハロプロ研修生北海道」に所属。
AUTHOR

乗田 綾子


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