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UPDATE|2019/07/07

安田大サーカス クロちゃん「夏フェスはアイドル文化を根本から変えた」

安田大サーカス クロちゃん



ちょっと話がズレましたね。スパガのことになると、どうもアツくなっちゃうんだよなぁ(笑)。まぁアイドルフェスっていうのは要するにM-1なんですよね。つまり、どこまでいっても闘いの場だと僕は考えているんです。あの場ではドラマのタイアップだの、事務所の大きさだのといった芸能界的な秩序は関係ないですから。どんな手を使おうと、目立った者が勝ち。だからニジマス(26時のマスカレイド)あたりがSKE48のファンに刺さっていくかもしれないし、タスク(Task have Fun)やシュカシュン(大阪☆春夏秋冬)が大物食いするかもしれない。

歌やダンスの力では勝負できないとしたら、それ以外のところで爪痕を残すしかないですよ。安田大サーカスも漫才とかコントのスキルが高いかと聞かれたら微妙なところですけど、出るからには損したくないですから。勝負の場では、まず最低でもインパクトを残さないと。

それと今年のTIFでは、アイドリング!!!が復活をするんですよね。これは僕、ダークホースになると思います。バカリズムさんに鍛えられた曲者揃いの彼女たちが、ただステージで歌って終わるとは思えないんですよ。あるいは逆に、歌一本で感動させにくるかもしれない。今回はさかっち(酒井瞳)やルーリー(横山ルリカ)に加えて、朝日奈央ちゃんも出るそうじゃないですか。朝日奈央ちゃんなんて「元アイドリング!!!」の肩書が必要ないところまで上り詰めましたからね。アイドル卒業後のセカンドキャリアという意味では理想的なんじゃないかな。

もちろんTIFだけがフェスじゃありません。@JAM EXPOや関ヶ原唄姫合戦をはじめ、すごい数が今年も開催されます。これまで観た中で一番印象に残っているのは、山中湖の近くで開催されたTwin Box FUJISAN 2015。あれはシルバーウィークに開催されたイベントで、行きも帰りも凄く渋滞してしまって大変だったけど、労力を使って行った者にしか見れないという高難易度のミッション達成をして、到達したような気持になった。浜名湖に広がるたくさんのアイドルちゃん達の歌声がこだまして清々しく、たまに見える富士山の景色には癒されました。2年目はなかったけど、レアな体験でしたね。

フェスって大人の遠足ですよ。タイムテーブルを眺めながらどういう順番で回ろうかって考えているだけで、僕はワクワクしてきますし。今年も新たに生み出されるであろうドラマをメモしまくりたい!

(『月刊エンタメ』2019年8月号掲載)

クロちゃんの「このアイドルに注目!」
i☆Ris

同じオタク文化で似たように見えても、アイドルと声優ってまるで違う属性なんです。卓球とテニスくらい、かけ離れている。だから両ジャンルの架け橋となっているi☆Risは、ものすごく貴重な存在なんですね。メンバーもMCで「お互いに仲よくしてください」と連帯を呼びかけているくらいですし。ステージは途中で朗読劇を挟んだりして、引き込まれる構成になっています。声優として地力があるから、世界観がブレないんですよね。

▽クロちゃん
1976年12月10日生まれ、広島県出身。お笑いトリオ安田大サーカスの一員。大のアイドル好きで、忙しい合間をぬって アイドルライブへと足を運ぶ。ドッキリ、炎上などのイメージが強いが、アイドルへの思いはピュア。
Twitter:@kurochan96wawa
CREDIT

取材・文/小野田衛


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