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UPDATE|2019/07/11

話題の“病み系”アイドル・悲撃のヒロイン症候群「自由に生きればいいんだよと伝えたい」

悲劇のヒロイン症候群

​​2019年2月に鮮烈デビューを飾った悲撃のヒロイン症候群(シンドローム)。「いじめや差別などの攻撃を受けるヒロインたちを、少しでも歌で救いたい」と、“病みカワ”なファッションとルックス、少年少女の気持ちに寄り添うエモい歌を武器に、結成わずか半年ながら1000人規模の会場を超満員にしている話題のグループだ。その中から、メイク紹介などのYouTuberとしても活躍する蒼井叶、白雪姫乃にグループの魅力を聞いた。


──ヒロシン(悲撃のヒロイン症候群)とはどんなグループですか?


白雪 世の中に悲観的になっている方、生きづらい方、病みや闇を抱えている方に、私たちの生き方や歌で勇気を与える、そんなグループだと思います……たぶん。

蒼井 たぶん、なの(笑)? でも、そうだね。

──生き方で勇気を与えるというのは?

蒼井 私たちのファンは9割が女の子で、派手な髪の毛や濃い化粧をしたいのに、怖がられたり家族に反対されたりして、自分を表現することに勇気を持てない子が多くて。そういう一歩前に進めない子たちに、私たちが率先して……例えば私なら髪を濃い青に染めて、ピアスをたくさん開けたりと、派手な見た目をして自分らしさを出すことで、自由に生きればいいんだよと、伝えていきたいんです。

白雪 スタッフさんにも髪型や色は提案してもらうんですけど、やっぱ自分が何をしたいか? が大事で。叶は『孤独なシンデレラ』の歌詞を書いたりして、ファッション以外のことにも挑戦しています。自分のやりたいことを表現できるのが、ヒロシンの強み?……かな。その自由さを見てほしい。

──楽曲も、ダークさの中に熱さを感じさせますね。

蒼井 楽曲は「差別やイジメ、世間から認められないことに対して、真正面から立ち向かうを」コンセプトにしていて。暗く感じるかもですけど、よく聴くと前向きで力強い歌詞ばかりです。

白雪 言葉がリアルなので、気持ちを届けようすると、つい熱くなっちゃいますね。

──シリアスな印象が強いですが、ライブではみなさんの素の表情がダイレクトに出ていますよね。

白雪 パフォーマンスのとき以外はみんな素。基本的に誰も計算ができないんです。

蒼井 見た目に圧があると言われるのですが、中身は全然真逆。喋りもトロトロで(照笑)。

白雪 それに私と叶と、籠乃めあちゃんという、ホンワカ担当が3人いるので……どうしてもフワフワしちゃうんですよね(照笑)。

──アハハ! 世界観がかっこいいと、素が出てしまうことに恥ずかしさを覚えたりはしませんか?

白雪 全然。むしろ急に「キャラ作れ! もっと大人ぶれ!!」と言われても、いやぁ、私たちこんな感じなので……と言っちゃうよね。

蒼井 うん、絶対無理。ありのままでいたいからね。

▽悲撃のヒロイン症候群(ひげきのひろいんしんどろーむ)
白雪姫乃(しらゆき・ひめの)、蒼井叶(あおい・かなう)、夜宵やむ(やよい・やむ)、胡桃兎愛(くるみ・とあ)、野苺みくる(のいちご・みるく)、籠乃めあ(かごの・めあ)の6人からなるアイドルグループ。2019年2月に結成、7月21日に1stワンマンをO-EASTで開催。8月6日には1stシングル『サイレントクライ』をリリースする。
CREDIT

取材・文/田口俊輔


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