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UPDATE|2019/07/01

続編も決まった『HINABINGO!』で、日向坂46佐々木美玲から感じた「懐に飛び込む勇気」

アイドル番組定点観測 第20回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第20回となる今回の観測期間は6月24日(月)〜30日(日)。



まずアイドル番組関連で先週一番驚いたのは、日向坂46の冠番組『HINABINGO!』(日本テレビ)の放送が継続すること!(厳密には6月24日(月)で一旦終了し、7月15日(月)からは『HINABINGO!2』として再び放送開始) 『AKBINGO!』を除く「BINGO!」シリーズは2013年以来AKB48グループと坂道シリーズでさまざまな番組が作られてきましたが、いずれも基本は1クール(3カ月)限定であり、2クール連続放送というのは異例。それだけ今の日向坂46に勢いがあるということでしょうか。

その『HINABINGO!』最終回(6月24日(月)放送)は、メンバーとMC・小籔千豊が鬼ごっこをしたり、楽器を演奏したり、非常にほのぼのとした内容でした。中でも小籔が妻に行なったというプロポーズをメンバーが再現した場面では、小籔役の佐々木美玲が終始アゴをしゃくれさせてモノマネ。どう見てもディスっているようにしか見えない演技でしたが、小籔も「ええ加減にしいや、ホンマに!」と言いつつなんだかうれしそうでした

ね? 『HINABINGO!』1クールを見終えて、日向坂46はバラエティ番組においてMCとの距離の詰め方が上手というか、懐に飛び込む勇気をみんな持っているなという印象を受けました。

その「勇気」は、6月30日(日)放送の『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)でも感じました。BBQバスツアーの買出しのため立ち寄ったスーパーで、オードリー・春日に向かって上村ひなのがショッピングカートで激突! オードリー・若林からの指令だったとはいえ、春日に何度もカートで激突し、念を送り、テクノカットを褒めるなんて芸能界に入ってまだ半年ちょっとの子がなかなかできませんよ? もともとバラエティセンスの高い子ですけど、同じく指令を受けて春日にウザ絡みした加藤史帆(前週の放送)と松田好花という2人の先輩の堂々とした姿を見たことも、後輩の上村にとっては後押しになったのかもしれません。上村の成長を見ていると、日向坂46はバラエティ虎の穴なのかも……?

さらにこのスーパーのロケで何よりも恐ろしいなと思ったのは、途中で若林が店員に変装してスーパー内を歩いていたというのだが、そのVTRがわずか8秒しか流れなかったこと。プロの芸人が体を張ってるのに、それを丸々カットしてでも買い物の風景をたっぷりオンエアしたってことは、どんだけバラエティ力が高いんだ日向坂46! というか、想像ですけどカットされた若林の変装のくだりもきっと面白いシーンはあったはずなんですよ。そのあたり、動画配信サイトとかで未公開シーン集を公開してくれませんかねぇ? お金なら払いますから。

さてここからは駆け足になりますが、他にも面白い番組はたくさんありました。

6月30日(日)放送『乃木坂工事中』(テレビ東京)の占い企画は、メインになるはずの中田花奈のタロットが意外にポンコツで、一方で「一二三(どれみ)に改名するといい」とかいう謎の自説をグイグイ押し込んでくる強引な高山一実との対比が面白かったです。さらにその「どれみ」の発音の音程にケチをつけてくる生田絵梨花とか、乃木坂46の1期生は百戦錬磨だけあってみんな濃かったなぁ~。
AUTHOR

左藤 豊


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