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UPDATE|2019/07/15

井上咲楽が林芳正 元・文部科学大臣に聞く「宏池会会長・岸田文雄さんは優柔不断じゃないですか?」

左から林芳正、井上咲楽 撮影/荻原大志

「栃木県生まれの眉毛ガール」井上咲楽の政治家対談、今回は防衛大臣や農林水産大臣、文部科学大臣など数多の役職を歴任してきた自民党・林芳正議員が登場。プライベートではGi!nz(ギインズ)というバンドを結成するほどの音楽好きの一面が明らかに。


井上 Gi!nz(ギインズ/林議員が参加する自由民主党所属の国会議員による音楽ユニット)のアルバム、聴きました。

林 そうですか。うれしいな。

井上 『東京卒業』という曲がすごく印象的で。というのも、私も栃木県益子町という田舎町の出身なので、歌詞に励まされたんです。

林 あれはGi!nzで最初に作った曲なんですよ。私は下関で育ったんだけど、30歳のとき、高校の同窓会の幹事をやったんだよね。同級生は238人いて、でも、地元には30人程度しか残っていなかった。進学校だったから、みんな九州や広島、大阪、東京に行っていてね。それぞれの場所で頑張っているんだろうな。でも、そのうち地元に戻る日もあるんだろうな、と。そんな着想で作った曲。

井上 私も今は東京ですが、その東京を離れる日もくるのかも……。でも、それまで頑張ろうと思いました。

林 私が大学生の頃、ユーミンの『SURF&SNOW』というアルバムがヒットしていてね。『恋人はサンタクロース』や『サーフ天国、スキー天国』といった曲が入っているんだけど、まさにその歌の世界みたいに東京で楽しく過ごす地方出身者はたくさんいました。でも、就職や結婚を機に東京生活を卒業して地元に帰る。そんな人生もあるよね……というイメージです。

井上 「エモい」という感情がすごく合う歌詞でした。

林 エモい! 最初に聞いたとき、「キモい」の類語かと思ったけど、ずいぶんいい意味なんだよね。ありがとうございます。

井上 そもそもバンドを始めたきっかけは、ビートルズだったと聞きました。

林 そう。自分で初めて買ったレコードは、アイドル時代の麻丘めぐみさんだったんですけどね。中学生当時、ヒットしていたのが、『学生街の喫茶店』でね。ガロの。

井上 雑誌の『ガロ』ですか?

林 そうか。知らないよね。確かに、漫画雑誌の『ガロ』もあったけど、こっちのガロは3人組のフォークグループ。彼らが好きでアルバムを買ったら、B面に……。

井上 B面?

林 昔はレコードの表をA面、裏をB面と言って、僕の買ったガロのアルバムの場合、A面に彼らの曲、B面に洋楽のカバーが収録されていたんですよ。そのうちの1曲がビートルズの『レット・イット・ビー』をカバーした音源だった。それを聴いて、「いいな」とクラスメートに話していたら、「おまえ、それ、ビートルズだぜ」と教えてくれただけじゃなく、自分の持っているビートルズのレコードを貸してくれたんですよ。そこでようやく本物を聴いて、ストーンっと胸を撃ち抜かれて。ポール・マッカートニーが好きだから高校の入学祝いにベースを買ってもらって、バンドを始めてね。それからずっとビートルズ好きです。

井上 今もですか?

林 もちろん今も聴いていますし、ライブでもカバーしています。

井上 最近のアーティストも聴くんですか?

林 自分ではジャズやクラシックが多いけど、この間、下の娘がApple Musicにオススメを入れてくれて。

井上 どんな曲を?

林 今、高3でダンスをやっているので、ブルーノ・マーズ、ペンタトニックス、リトル・ミックス。メーガン・トレイナー……。いろいろオススメしてくれました。

井上 娘さんと趣味を共有できるのはすごくいいですね。

林 彼女は自分で曲を編集してダンス用のBGMを作って、振り付けして、やっていますよ。EDMっていうのかな。音楽の話ができるのは楽しいよね。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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