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UPDATE|2019/07/15

井上咲楽が林芳正 元・文部科学大臣に聞く「宏池会会長・岸田文雄さんは優柔不断じゃないですか?」

左から林芳正、井上咲楽 撮影/荻原大志



井上 林さんは、お父様(林義郎元大蔵大臣)が衆議院議員。政治家になりたいと思ったのは、いつ頃なんですか?

林 大学を出て、会社に入ってからですね。私が小学校3年のとき、通産省に勤めていた父親が引退する議員の後継指名を受けて選挙に出て、当選。家族で東京から選挙区のある山口県下関に引っ越しました。その後も選挙は身近なものでしたけど、政治家の仕事は自分に関係のないことと思っていました。

井上 どうしてですか?

林 父親は週末になると地元に戻ってくるんですが、皆さんに応援してもらうため、会合に出たり、頭を下げたり……。いわゆる「ドブ板」活動をしているところしか見ていないわけです。後援会の集まりで酔っ払っている大人はいるし、到底、かっこいい仕事には見えなかった。そこで、自分は親父と違うことがやりたい、海外で仕事がしたい、と。運良く商社に入社できて、上司にも「父を継いで政治家になることはありません」と言っていたんですよ。

井上 そうなんですか。

林 ところが、タバコ課に配属になり、原材料の葉たばこの産地であるグアテマラ、ブラジル、アルゼンチンへ出張に行くようになって、考えが変わったんですね。グアテマラの隣のニカラグアは内戦の真っ只中で、その様子がテレビで連日流れ、人が死んでいく。ブラジルでも訪ねたオフィスのスタッフから、「今朝、銀行強盗があったけど大丈夫だったか?」と聞かれる。アルゼンチンは資源もあり、国土も広く、かつては世界五指に入る大国だったのに、経済が破綻し、停滞していた。一方で、日本は資源もなく、国土も小さいのに世界で1位2位を争う経済大国になっている。何でだろう? と考えたとき、人の力だと気づいたわけです。教育制度を作り、科学技術を進歩させる仕組みを用意し、国を成長させてきた背景には、政治の力もあったんだろうな、と。

井上 そこから政治家を目指すようになったのでしょうか?

林 東京での父親の仕事を意識的に見せてもらうようにし、だんだんと政治の世界に惹かれるようになっていきました。会社に入って3年目くらいでしたね。

井上 社会に出て、問題意識を持ってから政治家になったのは大きなことですよね?

林 そうですね。議員になるのがゴールという発想はなく、日本が繁栄すること。豊かさや安全を守るために政治家になりたい、と。議員になるのは、やるべきことを実現するための手段。その考えがブレたことはありません。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志

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