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UPDATE|2019/07/24

“エビ中の妹分的存在”からの脱却 桜エビ~ず「実力をつけて、やっと独り立ちできた」

桜エビ~ず 撮影/武田敏将



──それが2017年6月に急に「カッコイイ路線」を掲げ、衣装をこれまでの純白から、モノトーン調で統一するなど、コンセプトを変えながら活動を繰り広げてきました。

水春 最初の頃に「フレッシュ」というコンセプトがあったんですけど、すぐに消えて(笑)。

川瀬 だいたい衣装が変わったときが、コンセプトの変わり目(笑)。

水春 校長とスタッフさんの好みと気分で、やることが変わるグループなんですよ、きっと。

桜井 まんまと大人のいいように使われてる!

──言い方(笑)! ただ、正直言うと、デビュー直後から「エビ中に追加メンバーはいらない!」というファミリー(エビ中ファンの総称)から、厳しい声を浴びる日々が続いていました。

水春 そうでしたね(苦笑)。妹分的存在と言われながらも、エビ中さんのライブにサプライズゲストとして僕らが出たとき「何で来るんだよ!」と言われたり、「エビ中にかかわるな!」と言われたことも。

川瀬 しかも「研究生/妹分」と言っておきながら、対バンライブが全然なくて。エビ中さんと絡むことがほぼゼロのまま「エビ中の妹分的存在」として活動をしていて。

水春 これだけ反対されながら活動するって、正直僕たちって、何? という気持ちはありました。

川瀬 お披露目早々から、こんな仕打ちを受けるって相当ですよ(苦笑)。

──2017年頃はその苦悩をブログに綴るなど、心身共に苦労されているようでした。

水春 それでも腐ったりしなかったのは、エビ中さんが好きで、何より桜エビ~ずで成功して見返したかったからなんですよね。

──辛酸を舐める時間が続く中、昨年6月からの「12カ月連続新曲発表」で空気が変わりました。

水春 発表した頃は知名度も全然ないから「12カ月連続で新曲をリリースします!」と宣言しても注目されないし、「珍しい試みをするアイドルがいます!」と特集されることもなくて。本当にシレッと始まり、毎月レコーディングして、振り入れして……の繰り返し。僕たちも、あまりにも流れが早いから、1曲に対する熱や愛が込められた気がしなくて「この企画、失敗なんじゃない?」と思っていました(苦笑)。

一同 アハハ(笑)。

水春 それが最初に発表した『リンドバーグ』が、多くの方から反響をいただけて。その後の『灼熱と~』からも、本当にいい曲ばかりをいただけて。それからもう余計なことは一切考えず、全ての曲を楽しもうと思えるようになりました。

桜井 全曲カラーが違うので、例えば30分というライブの時間の中に、全然違う色を出せるようになったのはすごく強みになりました。グループの幅を広げてくれたんですよね。

芹澤 この連続新曲から、何というか……桜エビ~ずが「オシャレ路線」になった!

CREDIT

取材・文/田口俊輔 撮影/武田敏将


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