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UPDATE|2019/07/20

TIF2019で“スッぺシャルステージ”開催決定! 今なお愛されるBerryz工房の名曲8

Berryz工房のベストアルバム『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』


7人はアイドルとして、女性として着実に成長し、10代とは思えない実力と貫禄を身につけていく。しかし、当時のハロー!プロジェクトは全盛期ほどの勢いはなく、ライブの規模が大きくなることも、リリースする曲が大きなヒットを飛ばすこともなかった。しかし、Berryz工房という名前が新たな層に知られるきっかけとなった出来事がある。それはアニメ『イナズマイレブン』のエンディングテーマに彼女たちの楽曲が使われたことだ。2009年6月発売の20thシングル「青春バスガイド」から24thシングル「シャイニング パワー」まで1年半ほど、アニメとともに彼女たちの楽曲が流れ続けた。『イナズマイレブン』はゲームを原作としたサッカー少年たちを描いた作品で、当時の少年たちにとても人気があった。たとえBerryz工房というグループを認識していなくとも、実は彼女たちの曲を聞いていたという人も多いだろう。


2009年以降は海外でのライブが増え、韓国やタイ、アメリカなどでライブやイベントに出演。それが縁になったわけではないと思うが、2012年リリースの29thシングル「cha cha SING」では、タイの大スターが歌う楽曲をカバーしている。ファンとともに歌って踊れる、彼女たちの代表曲ともいえる1曲だ。思えば彼女たちは若すぎるデビューが故に、その成長や変化はすべて見守られてきた。その中でBerryz工房はいわゆる“アイドル”のイメージに屈せず、各々が自分らしさを貫くための試行錯誤をしていた。それがひとつのグループとしてまとまり、Berryz工房としてやりたいことやできることが見えてきたのが、この頃じゃないかと思う。「踊る阿呆だけど ただのバカじゃない」、むしろ数多くのアイドルが並び立つこの時代に必要な、アイドルとしてのとてつもない強さを持ったグループに、彼女たちはなっていた。


2012年以降、「WANT!」や「アジアン セレブレイション」「ROCKエロティック」、「1億3千万総ダイエット王国」など、彼女たちのカッコよさとユニークさを生かした楽曲が次々と生まれる。特にその魅力を感じられる1曲として挙げたいのが、「ゴールデン チャイナタウン」だ。派手さがあるわけでもなく、真似しやすい振りがあるわけでもないのだが、この曲を平然と、しかしとてつもなくカッコよく歌えるのが彼女たちのすごさだと思う。「ダイヤモンドのベッドで眠れ 時は勝者の味方」なんて歌詞が似合うアイドルはなかなかいない。他の追随を許さない、孤高ながらユーモラスな道を歩んだ彼女たち。それはアイドルファンだけでなく、同世代の女子たちにも響き、少しずつ女性ファンも増やしていった。


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