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UPDATE|2019/07/20

TIF2019で“スッぺシャルステージ”開催決定! 今なお愛されるBerryz工房の名曲8

Berryz工房のベストアルバム『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』


アイドルとしても、グループの形としてもひとつの完成形に近づいていた2014年8月。彼女たちから、翌年の春をもって無期限の活動停止に入ることが発表される。この発表の少し前、「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」という曲がリリースされている。「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」、でも私たちはまだまだ続けていくよ、という思いがあるのかと思っていたが、その活動をもっと見たいと望まれるタイミングで、ひとまず幕を引くことを決めた彼女たち。「ママになった友達だっているのが 現実」と華々しいだけじゃない現実を描いたこの曲は、発表と前と後では聞こえ方が大きく変わったのだった。


そして2015年3月3日、Berryz工房は武道館でラストライブを行った。最後の曲を涙で歌えなくなる彼女たちを、これまで7人に支えられてきたファンが、歌声で優しく包み込んだ。振り返るとBerryz工房のファンは、彼女たちに鍛え上げられてきたように思う。ステージの上にいる彼女たちはとにかく強かった。まだ10代、20代の女の子なのに、この人たちに着いていけば間違いないと思わせてくれるのだ。そして彼女たちは、自分たちが面白いと思うものや好きなものを、ステージの演出や衣装などの形にして、見ている側に伝える実力があった。“大人たちに作られたもの”だったアイドルが、“それぞれの個性を発揮する”ことが面白さや人気に繋がるようになったことは、Berryz工房の功績が少なからずあると思う。

無期限活動停止後、今もステージに立つ人、芸能界を引退した人、母になった人……とそれぞれの道を歩む7人。ステージでの彼女たちの信念は、ハロー!プロジェクトの後輩たちへ着実に受け継がれている。「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」での“スッペシャルステージ”が果たしてどのような内容になるか分からないが、7人のタフな精神は楽曲を通して、今を頑張るアイドルたちに伝わるだろう。そしてそれが、アイドルとしての新たな自分を見つけるきっかけや、大きなパワーになることもあるかもしれない。

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