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UPDATE|2019/07/23

デジタル声優アイドル“22/7” 「ナナニジフェス 2019」で見せた11人の絆の物語

撮影/中原幸・青木早霞


さまざまな喜びを分かち合ってきた、これまでの“22/7の日”。帆風がリーダーに就任したのも、1年前のこの日だった。「(告げられたときは)すごくビックリしたけど、あの後、楽屋で『いつも通りのちはるんで良いんだよ』と言ってくれたおかげで気負うことなくやって来れた。みんなこそ、いつもありがとう」と、照れくさそうにはにかむと、ファンに向けて「7月22日といえば、何か楽しいことをする日にしていきたいな。これからも、私たちと一緒に歩んでいただけますか?」と、グループを代表する思いを届けた。

ここからSHOWROOMにて生中継されるということで「全世界へ向けて、ナナニジのライブの熱を伝えよう!」と激しく煽る。「韋駄天娘」からの「未来があるから」という熱狂のアンセム。ファンの頼もしいコールを受けながらほとばしるメンバーの躍動が、会場を揺らした。

アンコールに代わる「ナナニジ」コールが湧き上がる中、突然のサプライズ! デビュー曲「僕は存在していなかった」に乗せ、22/7の「2020年1月テレビアニメ化」を伝えるムービーが流れると、この日一番の歓喜が響き渡った。ライブTシャツに着替え、再登場したメンバーが祝福を浴びる。気丈な帆風から涙があふれ、天城もまた真っ赤な目で声を震わせながら感謝を届けた。「アニメ化の発表から今日で丸2年。ファンの方たちが、ずっと変わらず応援してくださったおかげで、ついに実現させることができました。22/7を結成したときからの目標を達成できたことは嬉しいけれど、でも、これがゴールではなく、さらなるスタートになることを願っております。どうぞ、応援よろしくおねがいします!」

嬉しいお知らせは、まだ終わらない。初出し情報の一つとして、デビュー日である9月20日、マイナビBLITZ赤坂で『Anniversary Live 2019』を開催することを発表。昨年は『22/7 計算中』のイベントとして、MC・三四郎の力も借りて同会場を満員にしたが、今回は自分たちの力で成功させたいと意気込んだ。普段、なかなかMCで口を開かない西條も「アニメの放送に向け、逃げずに頑張っていきたいです」と、つぶやくように素直な思いを伝える。

ラストナンバーは、1stシングルに収録された「11人が集まった理由」。優しく爪弾かれる弦に合わせたアコースティックな楽曲だが、フルメンバーでのデビューを望んだ彼女たちの絆の証であり、歌声は力強い。横一列に並んだ11人は、新たな決意を胸に、次なる一歩を踏み出す。

一人ひとりの名を呼ぶ声、鳴り止まない拍手に見送られ、こうして11人がステージに立ち続けるというセットリストが組まれた歴史的な一夜は幕を下ろした……かと思いきや、彼女たちの退場後には、初めて11人のキャラクターが描かれる「何もしてあげられない」のMVまで初上映された。道は、続く。その瞳の輝きが切り拓いた“11人+11人”の未来へ――。

▽セットリスト
M1. 何もしてあげられない
M2. やさしい記憶
M3. 不確かな青春
M4. 韋駄天娘
M5. 未来があるから
En1. 11人が集まった理由

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