──上坂さんが愛するロシアの方はタトゥー入れている人も多そうなイメージがあります。上坂 ロシアに限らず、大陸の方って気軽に入れるイメージがありますね。それにロシアって温泉があまり無いんですよ。あるにはあるんですけど、ロシアの温泉って医療施設みたいなもので、ラジウム温泉のハイパー濃度がすごいバージョンみたいなお湯を棺のような容器に入れて、その中に入るんです。それで血流を良くしましょう、的な。だから日本でいう酸素カプセルみたいなもので、1人ずつ個室に入る感じなんですよ。
──思いかけずロシアの温泉事情を伺えて得した気分です! ロシアのヒップホップ事情も気になりますね。上坂 ロシアは詩が発達していますからね。プーシキンという詩人はロシアで一番有名なんですけど、ロシア人はプーシキンの詩を暗唱できると聞いてます。
──ほえ〜! どうですか、上坂さんも次のアルバムでラップに挑戦してみるというのは。上坂 いえいえ、私、何のレペゼンもしていないですし、ラッパーさんのガワだけ真似たところで“友蔵 心の俳句”みたいになってしまいますし。
──上坂さんにもレペゼン・キングレコード(所属レコード会社)とか、レペゼン・スペースクラフト(所属事務所)とか、いっぱいあるじゃないですか。上坂 わ、私は何もレペゼンしたくありません。勝手に背負わされても大変困惑してしまいますし、1人でひっそりと生きていきたいです……。
──あっ……すみません。ついついヒップホップの話題になってしまいましたが、気を取り直してファッションの話に戻りましょう。2ポーズ目はちょっとガーリーなトラックスーツの着こなしでしたね。上坂 この世界では、これがガーリーなんですね……。勉強になります。私のこれまで歩んできたガーリーファッションの中には出てこないパターンだったので、頑張りました。「釣り人その2」といったイメージでしたが大丈夫でしょうか?
──大変お似合いです。今回はトラックスーツに挑戦してみたことから自然とヒップホップの話題になりましたが、いかがでしたか? 上坂 えーと、ヒップホップは頑張りなのかなと解釈したので、私なりに頑張らせていただきました。
──ありがとうございます! いつか上坂さんにマイメンだと思ってもらえるようOVERTURE編集部も頑張ります!上坂 マイメン……? 要はマイミクみたいな感じですかね。了解です!
▽上坂すみれ
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