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UPDATE|2019/08/11

「モーニング娘。になれてよかった」プラチナ期に亀井絵里が選んだ“自分を大事にする生き方”

モーニング娘。年代記 第14回



「コンサートは平等に評価してもらえる場所だったから、絶対に頑張りたくて。でもまたそれが皮肉で、誰よりも頑張ったって言えるときこそ、肌や体調に出てしまう」(亀井絵里)(※2)

歌やダンスが好きで、コンサートが何よりも生きがいと話していたアイドル・亀井絵里。しかしもう一方では肌状態に身も心も縛られたままの日常を過ごし、彼女はいつからか「想像していた未来になっていない」(※2)とも、強く感じるようになっていた。

そして逡巡の末に、彼女はこの2010年、自分を支えていた生きがいを自ら手放す決断をする。それは過去の先輩たちのように仕事の都合やライフイベントをきっかけとするものではなく、個人としての生き方に重点を置いた、モーニング娘。史上初の決断にもなっていた。

そして亀井の発表からわずか1日後の2010年8月9日。今度は宇多田ヒカルが、公式ブログを通じて自らの芸能活動休止をファンに報告する。

「来年から、しばらくの間は派手な『アーティスト活動』を止めて、『人間活動』に専念しようと思います」(宇多田ヒカル)(※3)

宇多田はその真意を、ただ純粋に人として成長していくための時間がほしかったと説明している。才能に恵まれ、若いうちから誰もがうらやむような環境で音楽活動に没頭していた宇多田。しかしその一方で本人の中には、音楽以外のことを何も吸収できていない事実が、年齢を重ねていく中で次第にジレンマとなって積み重なっていたという。

「(自分の未来が)行きたい方向に行っていない、かといってどこに行きたいかもわからない」(宇多田ヒカル)(※4)

そして彼女もまた、自分自身の人生を守るために、愛する音楽を一旦手放す選択をする。それはかつて同様に一時代を築いた山口百恵や安室奈美恵が、結婚や妊娠を活動の分岐点としていたことを思うと、やはり前例のない決断であったといえる。
CREDIT

乗田 綾子

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