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UPDATE|2019/08/10

働き盛り40代後半で定職なしに…齋藤健・前農水相が語る「議員浪人中の“極まった”生活」

左から齋藤健、井上咲楽 撮影/荻原大志

「栃木県生まれの眉毛ガール」井上咲楽の政治家対談、今回は、農林水産大臣や埼玉県副知事などの役職を歴任してきた齋藤健議員が登場。エリート街道を順調に歩んできたかと思えば、実は苦難と努力の連続だったというこれまでを明快に語ってくれた。


井上 今回の参議院選挙(7月21日投開票。対談は7月12日に行われた)は、本当に注目していて。ガチで全国47都道府県の当落予想ノートを作って、東京、静岡、新潟、愛知、大阪……と可能な限り、注目選挙区を見て回っているんです。

齋藤 井上さんの年齢でそんなに政治に関心を持っているなんて、どうしたの? 僕は20歳の頃、政治にまったく関心なかったよ。政治家も大嫌いで、あんないい加減なヤツらと思っていたから(笑)。

井上 そうなんですか! じゃあ、いつから政治に関心を?

齋藤 ちょっと遠回りするけど、僕は大学でハンドボール部の主将をやっていて、体育会バリバリの学生生活を送っていたんだよね。それでも就活の時期がやってきて、最初は商社に入って海外で仕事をすることを考えていた。だけど、東大ということもあって周りには公務員試験を受けるヤツが多くてね。彼らの話を聞いているうちに、環境庁と通商産業省(現・経済産業省)に興味を持つようになったんだよ。

井上 その2つだけなんですか?

齋藤 そう。官僚になりたいわけじゃなかったから。「世の中の空気を綺麗にしてやろう!」と思っての環境庁。当時は水俣病、イタイイタイ病が社会問題になっていて、公害をどうにかしたい、と。通産省は、外国と交渉し、強い産業を育てる仕事ができたら気分が良さそうじゃない?

井上 気分ですか(笑)。

齋藤 いやいや、気分良く仕事ができることは大事だよ。本気になれるから。まあとにかく、そういう単純な人間だったの。好きな言葉は、根性、直球だからね(笑)。

井上 青春映画に出てきそうなザ・体育会系男子ですね。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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