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UPDATE|2019/08/03

BEYOOOOONDS 破天荒にTIF初登場、トラブルで見せた観客との“共犯関係”

TIF2019(8月2日) 撮影/土屋恵介

8月7日にメジャーデビューを控えたBEYOOOOONDSが2日、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」初日の舞台に初登場した。


最初の出番は11時10分、会場はTIFで最大規模の野外ステージ「SMILE GARDEN」。

猛暑の中、1曲目に用意したのは、暑い日こそ熱いハードロックで汗をかけとばかりに疾走感のあるオリジナルナンバー「アツイ!」。小林萌花の流麗なピアノに合わせて、平井美葉と里吉うたが華麗なダンスを舞う荘厳なオープニングから、一転して重厚感のあるギターリフと、「アーーツイ!ツイ!ツイ!」というメンバーの掛け声が鳴り響き、瞬時にしてロックフェスさながらのエモーショナルな空間を作り上げる。

アクロバティックなダンスの随所に卓球をやったり、送風機で風を吹かせてエアギターを決めるメンバーの髪をたなびかせたり、さらに曲展開をセリフで説明したりとカオスティックな展開で観る者を圧倒。「今夜はアツイ祭りにするぜ」という歌詞そのままに、熱い祭りの始まりを告げる。

1曲目が終わり、高瀬くるみが「サンキュー!」と絶叫すると、間髪入れずに始まったのは先輩グループ、Juice=Juiceのナンバー「Fiesta! Fiesta!」。リオのカーニバルさながらのグルーブ感みなぎるラテンのリズムに乗せて情熱的なダンスを繰り広げ、歌謡テイスト満載のこぶしの効いたボーカルを響かせる。

泥臭いサンバの後は、モーニング娘。の80年代テイスト満載のファンクチューン「泡沫サタデーナイト!」。きらびやかなディスコサウンドに乗せてステージを所狭しと飛び回りながら、抜けの良いボーカルを天空に届けとばかり響かせる。

自己紹介を挟んでの4曲目はデビューシングル収録曲の「ニッポンノD・N・A」。平井のスモーキーボイスを活かしたアジテーションから始まり、めまぐるしくフォーメーションを変えながらヴォーカルを繋いでサビに向かってテンションを高めていく。間奏で岡村美波と前田こころが青年の主張を彷彿とさせるメッセージを届けた後に事件が起きた。

2番の途中で音が途切れるトラブルに見舞われたのだ。しかしメンバーは歌を止めることなく生声で力強く歌い、それに合わせて観客がクラップを響かせる。ほんの数秒のことではあったが、共犯関係のようにメンバーと観客がタッグを組んだ対応力の高さが際立った。

ラストは同じくデビューシングル収録曲で、ヴィレッジ・ピープルの曲を独自の解釈でカバーした「Go Waist」。“ウエストくびれエクササイズソング”と銘打たれているだけあって、ワークアウトを取り入れた振り付けはハードそのもの。しかも途中から体力温存は許さないとばかり観客にもワークアウトを促す凄まじさ。

20分の出番ながらも、しっかりとBEYOOOOONDSの破天荒さを見せつける激熱のパフォーマンスとなった。
AUTHOR

猪口 貴裕


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