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UPDATE|2019/08/16

SKE48須田亜香里が読んだ堀江貴文『捨て本』「この先の未来で、この本が背中を押してくれる」

須田亜香里と、今回須田亜香里が読んだ『捨て本』(堀江貴文著/徳間書店刊)

アイドルがあの本を読んだら一体どんな感想を持つのか。6月に「ENTAME next」で公開した記事<元SKE48松村香織が読んだ『アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア』>(関連記事参照)は大きな反響を呼んだ。今回、その第2弾として、ホリエモンこと堀江貴文氏の新著『捨て本』(徳間書店刊)の読書感想文を、『サンデー・ジャポン』(TBS)で堀江氏と共演経験もあるSKE48・須田亜香里にオファー。“持たない頼らない執着しない”新時代の捨てる生き方を書いた新著を、ある意味もっともアナログな存在とも言えるアイドルが読んだらどんな感想を持つのか?


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なぜ今回、私が堀江貴文さんの著書『捨て本』の感想文のオファーをいただけたのか、キッカケや経緯は分かりませんが、私はこの縁に心から感謝しています。なぜなら間違いなく私は最もこの本を読むべき人間だと読み始めてすぐに感じたからです。序章はほとんど私のことを言っているのではないかと思ったほどです。

読みはじめたときは、てっきり断捨離の気持ち良さを書いた本なのかと思っていました。でも、「ああ、部屋の掃除しないとな」なんて考えていたのも束の間、その分かりやすい話の展開にグッと引き寄せられ、読み進めるごとに自分の中にこびりついていた思考がベリベリと剥がされていきました。

これまでの人生で一生懸命、自分の思うベストな道を歩いてきたつもりだったのに……。私の思考は実は私の行動範囲を狭め、判断能力を鈍らせていたものだったという現実に直面させられて、ショックを受けました。

皮膚が剥がれ、まだヒリヒリしているところに容赦なく堀江さんの言葉がグサグサ刺さってくる。私にとってこの本はそんな感覚でした。絶対に自分に言い訳できなくなる、恐ろしくて最高の荒治療本に出会ってしまいました。

はじめは読み進めながら心に響く言葉に線を引かせてもらっていましたが、だんだんペンを手に取る時間も惜しくなり、ページの端を折るようになり、結局、心に響いた言葉の数だけ本のシルエットがいびつになってしまいました。

序章から衝撃的です。

「ほとんどのモノは『大切』という幻想のパッケージにくるまれた不用品」

「持っているモノにまつわる、人間関係や安心感に、見捨てられるのが怖いだけなんじゃないか」

グサグサ刺さる感じは伝わったでしょうか?

中でも強烈だったのは、思い出の品についての話。堀江さんは思い出の品のことを「場所を奪われるだけでなく『こんなこともあったな……』と思い出す時間まで奪われるので、タチが悪い」とまで言ってしまうのです。何もそこま言わなくてもいいのに……とも言いたくなりましたが、正論なので聞き入れるしかなくて、笑えてきました。

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