──舞台で共演するチーム8の高橋彩香(※「高」は「はしごだか」が正式表記)さんとはどんな関係ですか?
西村 彩香ちゃんとは一度お仕事をご一緒したことがありまして。AKB48のアルバムが発売された時、全国各地でお渡し会をしたんですけど、長野県代表として2人で長野に行ったんです。そこで仲よくなって、連絡先も交換していました。彩香ちゃんは去年舞台を経験していることもあって、すごくお芝居が上手です。私がへこんでいた時、「私もキャストに迷惑をかけていると思っているんだ」と、お互い励まし合っています。
──家族がテーマの舞台ですが、どういう時に家族を思い出しますか?
西村 鏡が汚くなった時(笑)。一人暮らしを始めてから、洗面台の鏡が汚くなっていって。お母さんってこんなところまで掃除をやってくれていたんだと気づいたんです。そう感じると会いたいなと思います。
──今、どういう気持ちで仕事というものに向き合っていますか?
西村 最近は後輩に何か残したいなと思うようになりました。もう22歳で、NGT48では上から2番目なので、先輩としての自覚が徐々に芽生えてきたんです。今、NGT48はこういう厳しい状況になったので、外仕事をいただいている身として、ここだけで終わらないように、私から枝が生えていくように、後輩につながっていったらいいなと思っています。私がこの舞台に立つことで、「じゃあ、来年はNGT48の他の子にしてみよう」というふうに、後輩に仕事が繋がったらいいなって。
──長野での初日では、お客さんの前に立つ喜びを感じたんじゃないですか?
西村 劇場公演もしばらくやっていなかったので、お客さんの前に立つのは本当に久しぶりでした。私はステージに立つことが好きなんだなと実感できました。その翌日、新潟での劇場公演が再開したんですけど、NGT48のメンバーLINEに、「ここを重点的にやろう」「ここを合わせよう」とか意見が頻繁に飛び交っている状況でした。メンバー間で高め合っているのが、舞台の稽古で新潟を離れている私にもわかったので、私も頑張らなきゃなと思いました。