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UPDATE|2019/09/01

ハロー!プロジェクト新体制を書評家・大森望が語る「大きな転換期ではなく、新学期」

大森望 撮影/荻原大志


──「海外でも通用する音楽を」というつんく♂さんの教えを、ある意味、鞘師さんが一番忠実に実践しているのかもしれないですね。

大森 今のハロプロはつんく♂濃度がどんどん薄まっていますからね。モーニング以外はなかなかつんく♂曲を歌えないし、和田彩花卒業ライブのラストも非つんく♂曲だった。それでいうと、今はアップアップガールズ(2)が一番恵まれているかも。4曲も続けてつんく♂にシングルを書いてもらえるわけですからね。2期メンバーの佐々木ほのかは、モーニング娘。加入当時の佐藤優樹を思わせる強烈なキャラだし、ハロヲタからアプガ(2)へ、けっこうファンが流れている印象がありますね。というか、僕が単独ライブに行きたいなと思っているんです(笑)。

──ハロプロの新人6名の中で注目メンバーは?

大森 アンジュルムの橋迫鈴ですね。彼女、ハロプロ研修生に入った頃は本当に小さかったんですよ。身長だけじゃなくパフォーマンス面も含めて、そこからの成長が目覚ましくて。アンジュルムに入ったことでのびのびやれると思います。一般からオーディションで入った2人は未知数ですが、Juice=Juiceの松永理愛と工藤由愛、モーニング娘。’19の山崎愛生(「崎」の右は「立」が正式表記)も実力は充分なので、あとはグループにどうマッチするか。夏のハロコンや秋ツアーが楽しみですね。ハロプロもここから新しいスタートになるので、新規でファンになるなら今がいいチャンスだと思いますよ。

▽大森 望(おおもり・のぞみ)
1961年2月2日生まれ、高知県出身。第34回日本SF大賞特別賞受賞のSF翻訳家であり、書評家。一方で『50代からのアイドル入門』(本の雑誌社)を執筆したアイドルフリーク。
Twitter:@nzm
CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/荻原大志


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