──そんなに卑下することもないと思いますよ。今作は矢作萌夏さんがセンター。どう思いましたか?
村山 驚きはしなかったです。ゆいゆい(小栗有以)、なぁちゃん、矢作ちゃんのうちの誰かかなと予想していました。
──矢作さんってどんな人ですか?
村山 私は相変わらず人見知りだから選抜では猫かぶっているんですけど(笑)、そうした中、矢作ちゃんはすごいなと思ったことがあって。MV撮影の現場にハエがいたんですね。私は苦手だからキャーキャー言いながら逃げ惑っていました。ところが、矢作ちゃんはハエを見ても、「おともだち~」みたいな(笑)。
──動物が好きなのは知ってますけど、ハエまでも(笑)。
村山 変わってる子なんだなと思いました。あと、歌番組で初披露したとき、カメラ目線でウインクとかタコチューをできちゃう。まだ2年もいないのに、ここまで堂々と振る舞えるってすごいですよね。自分の見せ方も分かっているし。私にないものを持っていて、羨ましいです。
──この夏のAKB48は4年半ぶりの単独ツアーを行なっています。いい雰囲気で回っているなという印象がありますが、いかがですか?
村山 大阪、仙台、広島はツアー選抜という固定メンバーで行ったんですけど、確かにいい雰囲気です。そのベースになっているのは、柏木由紀さんがセットリストを考案してくれた「僕の夏が始まる」公演のメンバーとかなり重複しているということなんです。公演でリハーサルなどを通して時間を共有して、そのうえで、ツアーに突入できた。それが大きいと思います。みんなのスケジュールってなかなか合わないから、時間を共有することって難しいことなんです。みんなに安心感が生まれるし、変に緊張することもなく同じ空間を共有しているので。あと、個人的には柏木さんとの距離が縮まったというのが大きくて。
──そんなに距離を感じていた?
村山 そもそも柏木さん推しだったので。AKB48を好きになったのは、柏木さんがきっかけだったんです。そんな方と「僕の夏が始まる」公演で同じステージに立つのもうれしかったですし、その公演を通して、お話できるようになりました。
──どんな話をするんですか?
村山 振り合わせや公演で感じたことを言い合ったりしています。私は振り付けのここが合っていませんとか、そういう正確さを言うことが多いんですけど、柏木さんは見せ方の指摘をしてくれます。タイプが違うので、柏木さんのお話は勉強になります。MCでは、「この子はこういう子なんだから、こういうことを話した方がいいんじゃない?」ってアドバイスもしてくれます。