──樋口さんも、阿部さんは怖いなって印象はありました。
樋口 正直、ちょっとありました(笑)。オーディションのときに、ちょうど幸愛さんと夢梨さんが候補生のレッスンを見に来てくださって。そのときに夢梨さんがインタビューを受けている姿を見たんですけど、本当に欠けているところのない完璧な人だなと。良い意味で高校生っぽくない発言とか言葉遣いで、近付きがたいくらいすごい方だなと思いました。でも楽屋では面白いことを言ってくれるんですよね。
──最初の印象と違って接しやすい先輩だったんですね。
樋口 そうですね。特に印象的だったのが、私がリリースイベントでめちゃくちゃ失敗したことがあって、すごく落ち込んで、帰りにみんなに「バイバイ」も言わずに1人でスタスタ帰った日があったんです。そのときに夢梨さんが「大丈夫だよ」って長文のLINEをくれたことがあって、かなり気分が落ちていたので「こういうときはどうしたらいいんですか?」って質問で返してしまったんです。そのときに、「ちょっと休憩することも大事だよ」って教えてくださって、夢梨さんのおかげで救われました。
渡邉 カッコ良い先輩!
阿部 そんなこともありましたね。その日のなづちゃんが見たことないくらい血相を変えて落ち込んでいて(笑)。これは何とかしなきゃなって思って、楽屋でも失敗を笑いに変えようとしたんですけど、一向に笑ってくれなかったんですよ。これは一大事だと思って、LINEを送ったんですよね。
──ちょうどお話も出ましたけど、今年のTIFはいかがでしたか?
井上 私たち4期にとっては初めてのTIFで、憧れの舞台だったので3日間充実していました。本当に楽しかったですし、いろんなアイドルさんがいらっしゃって、楽屋で交流も広がってうれしかったですね。TIFで知ってくれた方も、SHOWROOMやツイッターでコメントしてくださるので、良い機会になったなと思います。
樋口 「初めてのTIF」という言葉にもプレッシャーを感じるくらい大きな舞台で、初披露曲もあってドキドキしながら挑んだんですけど、ステージに上がると、たくさんの方が笑顔で待っててくださって、緊張も吹きとんでステージを楽しむことができました。
渡邉 新体制になって、新しいスパガを見てもらう1番の大きな舞台だったので、メンバーそれぞれが緊張感を持って臨めて、いいステージになりました。個人的にもスパガに加入して6年間で1番楽しいTIFでしたね。
──それはすごいことですね。
渡邉 新体制になって、みんなが同じ気持ちで1から積み上げている感じが、すごく楽しくて。それをお披露目できたことで、私たちだけじゃなくファンの方も楽しんでいただいてるのが伝わってきて、みんなが通じ合えているなって感じられてうれしかったです。
阿部 歴代の先輩が抜けてから初めてのTIFで、不安な部分もたくさんあったんですけど、気を引き締めながらも自分たちなりに楽しんでいこうって気持ちで挑ませてもらいました。それが良かったのか、私も幸愛さんと同じく、4年間で1番楽しいTIFになりました。