再び設けられたMCでは、「エロ天下一武道会」をイメージして香椎かてぃが原宿でコーディネートしたという新衣装について、ZOCメンバーの炎上について、笑いをまじえながら語り、新曲「断捨離彼氏」を初披露した。ステージ後方の画面にはMVが流れ、妖艶な雰囲気で、パンツを手でくるくる回す戦慄かなのが映ると、観客からは黄色い声援が沸いた。
ハードでEDM調のサウンドに乗せた力強い女性像が描かれる同楽曲を歌い終えると一度メンバーはステージ脇へ。
メンバー1人を、別のメンバーが紹介する映像(第一印象、今の印象、好きなところ、直して欲しいところなどを語る映像)が流れ、紹介されたメンバーがステージに現れると、この日のために大森が書き下ろしたソロ楽曲を順々にパフォーマンスしていった。
戦慄かなのの「moreきゅん奴隷」は、軽やかなダンスでかわいらしい楽曲。大森から曲を受け取ったとき戦慄が涙を流したという同曲を、メリハリのあるダンスとともに堂々と披露した。
続けて、戦慄がZOCのエースと紹介し、登場した藍染カレンは、アダルトで昭和歌謡的なダンスポップ曲「紅のクオリア」を表現力豊かにパフォーマンス。大森が鬱になりながらも作り上げたという西井万理那「それな!人生PARTY」では、明るいロック調の楽曲に乗せて西井がカラーボールを客席へ投げる姿が印象的だった。
兎凪さやかソロ曲「愛モード」は、エレクトロ調のポップ楽曲。「ぴっ」という言葉がかわいらしい彼女らしい楽曲に会場は沸いた。香椎かてぃソロ曲「仮定少女」はアコギから始まり、大森楽曲を感じさせる力強さを持った曲で、香椎の力強い歌い方で客席は盛り上がりを見せた。そして、ソロパート最後は、大森靖子が「非国民的ヒーロー」を、その圧倒的な表現力で歌い、客席を魅了した。
ソロパートを終え衣装を変えた6人がステージに集結すると、藍染と大森のコーラスが美しい「ピンクメトセラ」、ハードでデジタルな「draw(A)draw」をパフォーマンス。戦慄の遅刻癖についての話題を中心に明るくメンバー同士で語り合い、戦慄が初めて遅刻について謝るシーンには拍手が起こった。
メンバーが観客に振りをレクチャーした後、パフォーマンスされたのはZOCの1stシングル曲で代表曲でもある「family name」。キャッチーながら、ZOCの宿命を歌詞に込めた楽曲に、それまでの盛り上がりをさらに超えるこの日一番の盛り上がりを見せた。
そして最後は新曲「A Innocence」を初披露。観客たちがじっくりと楽曲に耳を傾けるような、これからのZOCの新機軸になるような楽曲で本編は幕を閉じた。