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UPDATE|2019/09/14

『ウルトラマンタイガ』ヒロイン役、吉永アユリ「旭川ピリカに出会えて第二の人生が始まった」

撮影/松山勇樹

毎週土曜日朝9時から放送されている”令和初のウルトラマン”『ウルトラマンタイガ』(テレビ東京系)。主人公・タイガはウルトラマンタロウの息子とあって、親子三世代で視聴する家庭もあり話題を呼んでいる。その『ウルトラマンタイガ』でファッショナブルなヒロイン・旭川ピリカを演じるのが女優の吉永アユリ。今までにないウルトラヒロイン像を確立させていく彼女に、『タイガ』現場のエピソード、そして女優・モデルとして活躍する素の姿について聞いた。



──先日、『ウルトラマンタイガ』、オールアップされたそうですね。改めて、『ウルトラマンタイガ』という作品、そして旭川ピリカという役を務めたこの約半年の期間はいかがでした?

吉永 最初は不安しかありませんでした。現場で誰とも仲良くなれなかったらどうしよう!? とか、お子さまもご覧になる番組なので、模範的な生活態度をしなくちゃ……と、様々な点で悩んでいて(苦笑)。それが、監督、スタッフさん、キャストのみんなが「わからないことがあったら聞いてね」と常に優しくしてくださって。特に、佐々木カナ役の新山千春さんがフレンドリーに話かけてくださったおかげで、スーッと肩の荷が下りたんですよ。そこからはもう、毎日の撮影が楽しくて、楽しくて、仕方なかったですね。

──『タイガ』出演の話を聞いたときはどう思われました?

吉永 失礼ながらこれまで「ウルトラマン」シリーズを一度も観たことがなかったのでビックリしました。ただ、父も母もウルトラマンを子どもの頃に見ていて、しかもお爺ちゃんも『ウルトラマンタロウ』を見ていたので、「タロウの息子が主役の作品に出るの!?」と驚かれました(笑)。ウルトラマンタイガはウルトラマンタロウの息子で、ウルトラの父の孫じゃないですか。まさに私もタイガのように「ウルトラマンの血」を受け継いだかのような気分になりました。

──これまでのウルトラマンのヒロインは「防衛軍」所属が多く、隊員服姿が基本でしたが、ピリカは民間警備会社の「E.G.I.S.」所属のためか、毎回服装から髪形、ネイルまで変えるという、初と言ってもいい試みをしていますね。

吉永 よくぞお気づきで! ピリカのヘアアレンジは、メイクさんに私からも案を出して採用してい下さったり、スタイリストさんともその日の衣装決めを相談したりと、ピリカの格好には私の意見を取り入れていただいているんですよ。私もピリカと同じようにファッション好きで、年齢も23歳と今の私の年齢(22歳)と近く、通じるものがたくさんあったおかげで、役を作りこむこともほぼなく、ナチュラルに演じられました。逆に防衛軍所属の女性のように「かしこまりました!」という、ビシッ!とした役作りがどうも苦手で……(苦笑)。

──役作りで監督さんから言われたことはありますか?

吉永 『タイガ』には監督さんが6名いらっしゃるのですが、みなさんからある程度自由に演じていいよ!と仰っていただけて。私の方からも「この場面、こう思いますが、どうです?」と先に相談すると、「こうしよう」と提案もしていただけて、きっちり台本をなぞって!というよりは、私なりのピリカ像で演じていいという環境をいただきました。プロデューサーの村山(和之)さんからは「僕はこのセリフ、違うと思う。ピリカとしてどう言えば正解か考えてきて」と、宿題を出されるなど、アドリブを求められる場面も多々あって。そこも考えることなく、すんなりとピリカとしての言葉が言えました。

──演じるというより、吉永さんのもう一つの人格のようですね。

吉永 最近は同一化が激しく、だんだん現実との境目がなくなってきて、マネージャーさんにもピリカの口癖「しょうちのすけ!」って言い出すようになっちゃいました(笑)。
AUTHOR

田口 俊輔


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