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UPDATE|2019/10/01

シングルヒット祈願PV撮影成功も、高本彩花は違和感を吐露。日向坂46は今が分岐点か?

アイドル番組定点観測 第33回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第33回となる今回の観測期間は9月23日(月)〜29日(日)。



10月2日(水)に3rdシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』をリリースする日向坂46。9月29日(日)放送『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)ではそのヒット祈願として1カットPV撮影チャレンジが行われたのですが、けん玉やテーブルクロス引き、ダブルダッチなど10のミッションをすべて成功させなければいけないという非常に難易度の高いものでした。

案の定冒頭のパットゴルフで高瀬愛奈が苦戦し、成功したとしてもその後のけん玉やバトントワリングでつまづくなど困難を極めたPV撮影。なにせ、1つのミッションの成功率が1/2だったと仮定しても、それが10回連続で成功する確率を単純計算すれば1/1024。確率論から考えてまず成功するのは奇跡に近いと思ったし、正直テレビを見ながら「さすがに成功は難しいよなあ」と思っていました。むしろ今回の企画は、「困難にどう立ち向かうか、失敗したときにどう振る舞うか」を注視するドキュメンタリーなのかな、と。

実際、高本彩花がバトンに失敗して涙を流していたときには高瀬や渡邉美穂、河田陽菜らが駆け寄ってなぐさめたり、最終ミッションのバレーアタックを小坂菜緒が外して床に突っ伏したときもメンバー全員が笑顔で盛り上げるなど、番組から見えてきたのは彼女たちのチームワークの良さ。困難にぶつかったときこそ笑顔を忘れず、一体になって立ち向かえる強さこそが「日向坂46らしさ」なんだろうなあ。

そして約8時間半奮闘しTake35でついにチャレンジを成功させた瞬間は、きっと多くの視聴者が胸を熱くしたはず。VTRを見たオードリー・若林が感想として語っていた言葉「ホント良いグループだな」は、凡庸な言葉にも聞こえるけど一番的確な最上級の誉め言葉だったと思います。

抜群のチームワークで感動を呼んだ日向坂46。しかし、外野からしてみれば彼女たちはデビュー後順調に坂道を上っているように見えるのですが、どうやらそんな簡単な話ではないと思わされたのが9月27日(日)放送『セルフ Documentary of 日向坂46』(CS・TBSチャンネル1)。

この番組で高本彩花は「(日向坂46としての)一体感が分からなくなってきている」「『ひらがなくりすます』(昨年12月)はすごく楽しいなと思いながらライブができた。でもあの時の空気感は今はないなと思う」と本音を吐露。メジャーデビューという目標を叶えたことが結果的にメンバー全員が共有できていた明確な目標の喪失となったという話もあり、日向坂46は早くも踏ん張りどころを迎えているのかな、という印象を受けました。

メンバー自身がインタビュアーとなって互いの本音を聞き出すこの『セルフ Documentary of 日向坂46』は、月1回のオンエアで毎回3人のメンバーが登場。CS放送ではありますが、偽らざる心情を知れる貴重な番組なのでファンは間違いなく必見です。
AUTHOR

左藤 豊

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